100 小さな「うれしい」をお裾分け
目が覚めると寝室は薄暗くて、あぁまだ冬なんだなと思いながら、のそのそとベッドから出ます。午前7時。もう明るくてもいい時間なのに、空はきっとまた白い雲でお日さまを隠しているのでしょう。
ぶ厚いカーディガンを羽織って居間に行き、カーテンを開けると、ふわふわふわと光が入ってきました。やさしい、薄みかん色の光。手をかざすと、ほんのりあたたかい。
外を見るとまだやや暗いのですが、確実にやわらかな朝はやってきています。
ベランダに出ました。
ひやひやの空気。目の前に立っているビルの屋上。タオルのようなものがはためいています。
遠くで鳴いている鳥の声。遠くからさらに遠くへ空気と一緒に行ってしまいました。
自宅のマンションの前をだれかが自転車で通りすぎるちりちりという音。
雲が音もなく流れている気配。
見えないけれど、街は、世界はきちんと動いています。
穏やかな光が少しずつ角度を変えて私を照らしているのを感じたとき、
あ、冬もいいな。
そう思いました。
部屋に戻って、あたたかい飲みものを入れました。
今朝はうんと甘いものが飲みたくて、インスタントのほうじ茶ラテにしました。
たっぷりとしたマグカップから舞いあがる湯気たち。
最初はふわっと大きな湯気が、しばらくしたらひらひらと繊細な湯気が。
湯気は夏にも見えるはずだけど、冬の方がいきいきとして見えます。
意味なんてありません。
でも、意味がなくても生きていることがちょっとうれしくなることは、あちこちに散りばめられています。
そういうことが感じられるページを目指して、私はnoteを始めました。
気がついたら100本めとなる今回は、初心にかえって最近私が見つけた暮らしの小さなうれしい発見をテーマにしたイラストとことばを掲示板にしてご紹介します。
今回も、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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