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読んだ観た聴いたもの感想もっとざっくり書く 2022年8月

▼マンガ
・『凪のお暇 10』(コナリミサト)
円掘り下げ巻。この作品こそメッセージとエンタメのバランスがすばらしいなあとしみじみ思う。天才的だ。女のツラさを声高に叫ぶ作品が増える中で男も女もどっちもツラいじゃんね!という方向なのがまたすばらしい。

・『アオイホノオ 27』(島本和彦)
『炎の転校生』連載開始。デート?相手の女性作家が誰なのかは調べればわかったりするのだろうか。しかしこの作品、ゴールはどこになるのだろうな?

・『神クズ☆アイドル 1』(いそふらぼん 肘樹)
知人から薦められたことはあったのだがなんとなく読む機会を逃していた。読んでみたらとてもさわやかなお話でびっくり。テンポ感とかは若い人向けの作品という感じだったなあ。

・『大丈夫倶楽部 1』(井上まい)
「片づけられない女子」的な導入が気になって読んだのだが、読み進めていくとそこは別にあまり深くは描かれずだった。大人女子のふしぎ癒やしコメディドラマ。

▼小説
・『星の子』(今村夏子)
例の件で映画が話題になっていて、原作は今村さんだったのか!とちょっと驚きながら読んだ。社会的なテーマをごく個人的な問題として、感傷的になりすぎずに繊細に扱う筆致が心地よかった。

・『むらさきのスカートの女』(今村夏子)
今村さん今月2作目。「TikTokで話題!」帯がついている本を買う気恥ずかしさよ…そのために一度は買うのをためらってしまったが、興味に負けて。いや面白かったです。今村さんの小説はものすごくツルッと読めてしまってすごい。

▼映画
・『星の子』
で、原作読了直後にアマプラで鑑賞。基本的には原作にひたすら忠実ではあったけど、映像作品の良いところを活かす・それに最適化するべく研ぎ澄まされていた感じだった。

・『NOPE』
監督の前2作は未履修。予告…というより映画館で見たサインで気になっていたかもしれない。面白かった。面白かったのだけど、ダイバーシティにまつわるさまざまなものごとが陰に陽に示されている感じが、興味深くもありつつ、その「実はこういうメッセージが」感がちょっと気になったりも。ホラーとしてのコワさは個人的にはあまり感じなかったな。

▼ライブ
・「すかんち&筋肉少女帯 創業40周年記念大感謝祭」
すかんちのステージ中はめちゃくちゃ泣いてしまった。
そのぐちゃぐちゃな感情はブログに吐き出した。
けど、いま振り返れば憑き物を落とす機会にはなってくれたかな。
後期の音源を前向きに聴けるようになったのはもしかしたら初めてかもしれない。

▼配信ライブ
・「CRUSH OF MODE- ENDLESS SUMMER'22」
火曜は仕事で一日休みにはしづらい曜日で、しかも会場は横浜、そして途中入場するにはもったいないメンツ…。ということで、迷った末に配信を選択。
直前にオーケンが例のあれで療養に入り、本当にめちゃめちゃ病み上がりでの公演となってしまったので、ものすごく心配していた。不安だった。楽しみと不安が半分ずつ、くらいの感情だった。
しかしいざ幕が開けば、オーケンという人に、いかにステージでの喝采が必要なのかを実感してしまって、楽しかったと同時になんだかとても切なくもなってしまった。
これは、『人間仮免中』のあとで『人間仮免中つづき』を読んだ時に、卯月さんとボビーさんに対して抱いた感覚に近かった。
↓で『鬱くしき人々のうた』の感想への助走として書いている。

もう、これは、ファンになってしまったから、しかたないよねえ…。
たとえば今回のことがきっかけで何かあったとしても、それは、しかたないのだ。

▼お笑いライブ
・「東京センターマイク」
直前にメッケル憩室の炎症であわや入院になるところだったのだが、なんとか通院での点滴で片が付き、はれて復活したその日だった。スピードワゴンのネタがめちゃくちゃ面白かったのが嬉しかったなあ。

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