万引き家族

一昨日はこちらを。
まだ、咀嚼しきれない。映画としてすばらしいのは間違いないのだけど、あまりに観るものに訴え、委ねられているので、すばらしさだけに浸っていられなくて。胸を揺さぶられるって、こういことかと。観終わった後、息を大きく吸って吐いた。

こういうテーマの映画だと力入った感じになりそうなのに、映し出す世界もその中で暮らす役者もみなとても自然。この配役抜かりなさすぎなんだけど、なかでも樹木希林と安藤サクラは画力もスーパー、それぞれのワンシーンで、この画面ずっと観ていたい、と思うような時間があった。家族が暮らす家の中と、季節の描写もとてもよくて匂うようで。その中で子役ふたり、季節の移ろいとともにじんわり成長していて、顔つきが少しずつ変わっていくのもよかった。

流れていく時間や重ねてきた日々そのものに嘘なんてないだろうなと思う。ハッピーエンドなんて到底無理なのはわかっていたけど、どうしても願わくば、、最後のシーンは胸がつまった。

2018/6/19 instagramより転載

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