今更ながらGOHANについて語ってみた2~立ち上げ初期編~

【GOHAN】ロゴ

前回はGOHANがどのような想いで生まれたのをお伝えしました。
※前回のGOHAN誕生編はこちら
今さらながらGOHANについて語ってみる~誕生編~

今回は実際にGOHANをローンチさせ、メディアを成長させてきた立ち上げ初期の過程について話したいと思います。

1. アカウントの開設と開設当初の苦悩

まず、GOHANは分散型メディアとしてFacebookにページを開設したところから始まります。
2016年7月にローンチしました。
時期については特に意味があった訳ではありませんが、当時分散型料理動画メディアの勢いが増してきていたこともあり、とにかく早くローンチさせるという事を目標としていました。

最初は、右も左も分からず、何をやるにも一苦労です。
その中でも特に大変だったのが、撮影環境を整える事です。

カメラなど触ったこともなく、そもそもどのように撮影したら
あのような俯瞰映像が撮れるのか、それすらわからない状態でした。

苦肉の策として、当時先行していた分散型料理メディアの取材記事を探し、
撮影現場の写真を見つけては、使っているカメラとセッティング方法、
ライトはどの角度から当てているのか、三脚はどうやって固定しているのか徹底的に研究していました。

どうにかこうにか俯瞰での撮影ができるようになったのも束の間、
今度はその撮影したものを1分程度の動画に編集しなくてはなりません。
編集に関しても最初は何をどうしたらいいのか全く分かりません。
最初はフリーの編集ソフトなどで頑張っていましたが、やはりできることに制限があり、最終的にはAdobe Premiere Proに落ち着きました。

撮影から編集まで一通りできるようになると、そこからは量産体制に入ります。
量産と言っても、組織を組んで効率よく回してなんて、そんなフェーズではありません。
まだ会社が設立されて間もない状態。
そんな贅沢は言ってられません。

とにかく自分たちでやるしかないと言うことで、1日に撮影する本数を増やし編集も同時にこなしていきます。
しかし、動画を量産させていく中で、一つの疑問が生まれてきます。

「果たしてこれはオトコのための料理動画なのだろうか?」

そうです、右も左も分からず、とにかく他のメディアがやっている事を見様見真似でやってきた結果、
調理に使う小道具やレシピ、盛り付け方などまで気付かぬ内に他のメディアに寄ってしまったのです。

「これでは、GOHANとは呼べない。GOHANはもっとオトコが好きになるメディアでなければいけない。」
そう思いました。

2. 世界観の創出

改めて、これから自分たちが創っていくメディアのコンセプトを再認識し、
方向性を質すためにストックした動画はもちろん、揃えた調理器具や食器類など全て揃え直すことにしました。

もの凄い労力とここまで作ってきたものを捨てなければならないと言う葛藤がありました。

しかし、他メディアと差別化していかないと勝てない、それ以上にオトコのための料理動画メディアを世の中に創りたいという想いがありました。
なので、この時点でそれに気付けたことはむしろ幸運だったと思います。

そこからは、改めてデモグラの設計です。
男性で年齢は20代中盤〜30代の働き盛り。料理はできない訳じゃないが面倒くさいと思っている。
でもカッコいい調理器具などには憧れがあって...
などなど細かいところまで設計し、このメディアに集まる人はどんな人かを強く意識するようにしました。

それが決まったら、向かうはかっぱ橋です。
かっぱ橋には、かっぱ橋道具街があり、一般向けからプロ向けまでありとあらゆる調理器具が取り揃えてあります。
食器、包丁、ランチョンマット、塩胡椒のミル一つとっても、
オトコゴゴロくすぐるものをひたすら選びました。

そして、撮影の際に背景として使用するクロスは明るいものではなく、男らしく濃い青としました。
当初、知人などからはブルー系の色は食欲を減退させるから良くないと言われましたが、とにかくカッコいいを追求しブルー系を採用することにしました。

今では、あの背景色といえばGOHANという象徴になっています。
最初に世界観を設計することは非常に重要です。
なぜならば、世界観を徹底して投稿する前と後では集まるユーザー層が大きく異なってくるからです。

GOHANでも、他メディアのように明るい色調や丁寧な盛り付け、
可愛らしい調理器具を使用していた際は女性が多く集まってきました。

しかし、ターゲットを男性に向け、それに合わせた世界観を創り込み投稿を始めてからは、面白いくらいに集まる属性が男性中心へと変化したのです。

料理メディアは基本的には女性が9割というのが一般的な中、
GOHANでは男性の比率が6割7割占めるのは、男性を集めると決めて世界観を創り上げてきたからこそです。

3. まとめ

SNSに限らずですが、SNSでは特に世界観が求められます。

みなさんもアカウントを運用していく上で、自分たちのターゲットとその人たちに向けた世界観が創出できていますか?

方向性がないままスタートしてしまったり、途中でブレてしまうのは気を付けていてもよくあることです。
思うようにファンが増えない、エンゲージメントが高まらないと感じている場合は、世界観がブレているかもしれません。

改めて、自身のアカウントを見直してみてください。
もしそのように感じたら、途中からでも軌道修正は可能なので、是非考え直すきっかけとしてみてください。

そして、トピカではそんな世界観創りを得意としています。
求めるターゲットを集めるためにはどうしたらいいのか。
世界観を創り上げていくためにどのようなクリエイティブを投稿したらいいのか。
そんな悩みの相談から解決まで請け負っておりますので、
どうしてもお困りの際は、お気軽にご連絡ください。

SNSはテコの原理のように、一箇所ポイントとなる部分を変えてあげるだけで、今までが嘘のように大きく伸びることもあります。

グロースハックさせるためのテクニックは存在しますが、
行き着く先は「必要とする人に愛されるメディアか」がとても大事な要素なのです。

今回はGOHANの立ち上げ初期の苦悩を中心に紹介してきましたが、
次回はファンを集めるために行ったSNS上での施策について振り返っていきます。

メディア運用において、SNS上で実際にやること、やった方がいいこと、やらない方がいいことを
GOHANを実例に紹介するので、次回もぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

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