介護はチームで取り組むプロジェクトである
「自分が対応できるのであれば、自分で介護をするべき」
「行政に支援してもらうのは、自分だけではどうしようもない状況になってから」
そのように考えている人が多いのではないでしょうか。
でも、違うんです。
介護はチームで取り組む「ひとつのプロジェクト」です。
自分ひとりだけでやるものではないのです。
介護はひとつのプロジェクトである
親に介護が必要になったら、介護の体制づくりが必要になります。
介護の体制をつくるときに、下のように考えるとイメージがしやすいかもしれません。
介護を「ひとつのプロジェクト」と考えて、サポートする人たちをプロジェクトメンバーだと考えます。
介護というプロジェクトに一緒に取り組む仲間とともに、プロジェクトチームをつくりましょう。
決してあなたひとりだけですべてをやろうとはしないでください。
介護のプロや他のきょうだい・家族と一緒にチームをつくるのです。
そして、あなたやるべきなのは、プロジェクトメンバーとの連携役です。
それぞれのメンバーがその実力を存分に発揮できるように、メンバーがストレスなく連携できるような体制を整えることです。
介護事業者との連携
まず重要なのが、介護事業者、特にケアマネージャーとの連携です。
ケアマネは利用者の状況やニーズに合わせたケアプランを作成し、サービス全般のコーディネートをしてくれます。
介護がうまくいくかどうかは、ケアマネといかにうまくコミュニケーションをとり連携するかにかかっています。
ご両親とあなたの状況を正直に伝え、何に困っているか、どういうサービスをしてほしいかを伝えることが大切です。
ケアプランは一度つくったら終わりではなく、状況の変化に応じて都度見直しが必要です。
ご両親ともよく話をして、ご両親の希望や困りごとをケアマネに伝え、一緒に対応を考えていくというサイクルをうまくつくりたいですね。
他のきょうだい・家族との連携
そして、きょうだいや家族との連携も大切です。
きょうだいの有無、他の家族の住んでいる場所などにより、どれくらい頼れるかは人それぞれです。
まずはだれにどこまで頼れるのかを把握することが第一歩です。
そして、あなたが中心となってきょうだい・家族間でコミュニケーションをとり、うまく介護の負担を分担しましょう。
きょうだいでグループLINEをつくって状況を報告しあうことで、情報共有をスムーズにするのもおすすめです。
おわりに
繰り返しになりますが、介護は決してひとりだけでやるものではありません。
介護のプロの力を借り、他のきょうだい・家族と協力するのは必要不可欠です。
あなたが間に入ってうまくプロジェクトメンバー間の連携を取り、介護というプロジェクトを円滑に進めていけるといいですね。
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