両親の生活費削減のために固定費を見直してみた
介護とお金は切っても切り離せない関係です。
私たちがいくら頑張っても、親の資産を急激に増やすことは不可能です。
遺産などを別にすれば、高齢の親が今からすごい額の収入を得ることはまずないでしょうから、現時点で親が持っているお金でなんとかやりくりするしかありません。
今日は親のお金まわりのことで、私が実際にやったことをご紹介します。
1. 親の年金額・貯金額の把握
両親が入院してすぐに、地域包括支援センターで最初に言われたのが
「ご両親の年金がどれくらいあるか、貯金がどれくらいあるかを把握してください」
ということでした。
施設に入るのか、自宅で介護サービスを利用するのか
施設ならどれくらいのレベルの施設に入れるのか
自宅での介護サービスならどの程度のサービスを受けられるのか
といった検討は、両親の年金収入と貯金額を把握することから始まります。
「そんなこと言われたって、両親は入院していて聞けないし、年金手帳や通帳なんてどこに保管してあるか知らないし。。。」
と思ったのですが、そんなことは言っていられませんでした。
実家に行き、貴重品が保管されていそうな場所を手当たり次第に探し、なんとか年金事務所から送られてきていたハガキと、銀行の預金通帳を発見しました。
両親が元気な方の場合は、逆に面と向かってそういう話をするのが難しいかもしれません。
でも、ご両親が70歳を超えているのであれば、なんとかして年金額と貯金額を聞いておくことをおすすめします。
いざというときの対応がぐっとスムーズになります。
2. 固定費の見直し
(1) スマホをガラケーに変更
うちの父は数年前に携帯をスマホに変えたのですが、うまく使いこなせずにあきらめてしまい、そのまま解約もせずに放置していました。
毎月のスマホ代5,000円くらいをドブに捨てている状況でした。
いっそのこと、携帯なしでもいいのではないか?という話をしたのですが、やはり携帯は持っていたいということで、スマホからガラケーに変更しました。
手順は以下のような流れでした。
メルカリでSIMフリーのガラケー(4G)を購入
auショップに行って「ケータイプラン」という最安のプランに変更
携帯各社はガラケーからスマホへの変更を推奨しているので、なかなかガラケーに戻す方法って調べても分かりにくいんですよね。
特に「どのガラケーを買えば使えるのか」「SIMフリーのガラケーをどうやって入手するのか」といったあたりの正確な情報を入手するのが難しいです。
でも実際やってみると思ったよりも簡単でした。
スマホが本当に必要なのか、改めて考えてみるのもいいかもしれません。
(2) ケーブルテレビのプラン変更
高齢者の家庭で地元のケーブルテレビに入っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
うちはケーブルテレビのCS放送が見られるプランに入っていて、テレビ代だけで月に約5,200円も支払っていました。
(一般的な地デジ・BSのプランだと1,100円です。)
古いドラマやゴルフ番組を見たいという理由でその高いプランにしていたようですが、U-NEXTですべて見られるものだったので、プランの見直しをして、U-NEXTに加入することにしました。
(3) 保険の見直し
何十年も前から保険の見直しをしておらず、高い保険料を払い続けているケースってとても多いと思います。
一度あなたの目から見て、補償内容が適切なものかどうか確認してみることをおすすめします。
(4) 食費の見直し
介護が必要になってすぐの頃は、とにかくまずは生活リズムを整えて人間らしい健康的な生活を送ることを最優先にしていたので、食費のことまで気が回りませんでした。
なので、昼食と夕食を宅配弁当にしていて、かなり高くついていました。
でも、しばらくして生活のリズムがつくれてきてからは、コスト面にも目を向けました。
それまでは1日2食宅配弁当にしていたのを1食だけにして、もう1食はヘルパーさんに料理を作って頂くことにしました。
これが大正解でした。
コストも大幅に抑えられたし、ヘルパーさんのつくってくださる料理がとてもおいしいようで、父と母も満足しています。
3. おわりに
今日のまとめです。
介護とお金は切っても切り離せない関係にある
ご両親の年金額・貯金額を把握することが、介護体制検討の第一歩
ケータイ代や保険料など、固定費の見直しをサポートしよう
まずは現状を把握し、節約できるところは節約する。
そういった地道な積み重ねが大切です。
不要な支出を抑え、本当に必要なことにお金を使えるよう、ご両親のお金管理をサポートしてあげてくださいね。
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