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新形態の気象ビジネス提案3 〜気象×マンションDX〜

まずは、こちらをご覧ください。
マンションから外に出て初めて雨が降っていることを知り、傘を取りに戻ったら遅刻確定、傘なしで出発するとびしょ濡れ確定…
その葛藤のtweetを拾ってきてまとめてみました。

マンションから外に出て雨が降ってることを知り、傘を持って出なかったことに絶望する問題

これの解決策として、デジタルサイネージ付きのドアを開発し、靴を履いて家を出るまさにその時に、傘を持っていくことをサイネージからリコメンドを出すというのはどうでしょう?
朝食時にテレビやスマホで見た天気予報なんて出掛けるときにはすっかり忘れてしまうから、ならば、出掛ける寸前のドアでリマインドしてもらえれば、忘れず確実に傘を持って出掛けることができるはずです。
下図のように、マンション周辺の雨雲の様子も併せて表示し、視覚的にも認識できるのが良いと思います。

ポイントは、傘携行の必要のみをシンプルに伝えるという点です。
気象情報から判断させるような面倒を掛けません。

住民に傘を必ず持たせるため、ドアにデジタルサイネージを付ける

実装方法のイメージは、高解像度降水ナウキャストデータ等を活用し、マンションの位置と予測降水域との位置関係から、雨が降っている、もしくは雨雲が近づいているという情報をリアルタイムで保持し、ドアに人が近づいたら自動でサイネージ上にリコメンド表示します。

さらに、出掛ける時に雨が降ってなくても、帰宅時に雨が降ってるかどうかを数値予報やガイダンスデータを活用して判断し、住民に傘を持たせることができれば、外で余計なビニール傘を買うことも防ぎ、環境負荷の大きい『ビニール傘の使い捨て』問題解決の一助にもなりそうです。


…と、ここまでだと、ビジネスになってません!
ドアのサイネージは、傘リコメンドだけでなく、これから出掛けようとする住民に様々なサービス利用を提案するツールとしての機能も持たせます。

住民に提供する情報として、例えば、雨降り時にネットスーパー利用をリコメンドをするのはどうでしょう?
雨降りなのを知らずに家を出ようとしたその時に、ネットスーパー側から利用を誘導してくれるのです。

その他にも、住民の生活スタイルや家族構成に合わせ、最適なサービス情報を、最適な気象条件、最適な時間帯で出すようなアルゴリズム(生活パターンを学習しながら各家庭に適応していくAI等)をバックで働かせることで、痒いところに手が届いてると感じてもらえそうです。

また、先日公開した、雨降り出勤時のタクシー相乗り提案機能の "気象×マンションMaaS" も、気象ビジネスとして成立すると確信してます。

ビジネスモデルのイメージを説明します。
要はこれは、住民に提供したいサービス情報を集約する、気象をハブにしたプラットフォームビジネスです。
生活に影響する気象変化をトリガーにして、影響を回避するためのサービスを住民に提供したい事業者からは提携料を、住民からはサービス利用料をサブスクでいただきます。

ドアのサイネージデバイス(各階エレベーターホールに設置でも良い)は、標準設備としてディベロッパーへ販売する、もしくは、サービス利用料をいただく前提で無料で設置させてもらうというのでも良いかもしれません。

住まいに密着したこのようなデジタルサイネージがあれば、これを通して他にも様々な気象ネタ便利情報の提供ができます。
例えば、
◉ 傘種(折り畳み、耐強風)の提案
◉ 最適or非最適くつ種(レインシューズ等)の提案
◉ 雷雨•強雨時の外出スタンバイ&◯分後の外出をリコメンド
◉ 傘要らずの子供お迎えタイミングのリコメンド
◉ 気温による衣服のアドバイス
◉ 花粉や黄砂や紫外線対策の喚起
◉ 気象条件による自転車・バイク・車の運転アドバイス

気象に関連しない便利情報もあります。
◉ 最寄りの鉄道・バス路線の運行情報
 → 遅延・運休している場合は代替ルートの提案
◉ 直径◯km圏内道路の渋滞情報・交通規制情報

スマホでも事足りるサービスと思われるかもしれません。
でもポイントは、出掛けるまさにその瞬間を検知して、住民に便利を差し伸べることができるのは、玄関であると思っています。
(もしくは、自宅階のエレベーターホール)

“気象をトリガーにして、気象変化をスイッチにして、様々なサービスが起動する” という機能がある住まいは、QOLを格段に高めてくれると思いませんか?

実証実験等のアイデアとして採用、もしくは、一緒に共創いただけるパートナー企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!

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