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7年間も何をしていたのか

さて、長かった連載が終わって新刊が出せる目途がたったとき、久しぶりに本が出るなー、いつぶりかなーと数えてみたら、7年ぶりだということがわかって自分でもびっくりしました。
「え? 7年も私って何してたの? 一冊分の小説書くのって7年もかかる?」と手帳と日記をめくって何をしていたか振り返ってみました。
そのときのメモを元にこの7年をお知らせいたします。


2013・後半 前作『なぎさ』刊行、

      『自転しながら公転する』の取材を始める

2014・前半 『自転公転』、書き下ろし作品として書きはじめる
2014・後半 『自転公転』冒頭100ページを担当編集者に渡す

2015・前半 担当編集者が亡くなる
2015・中盤 私も版元の皆さんもショックで打ちひしがれる、

      そんな中父親が体調を崩し入退院を繰り返す
2015・後半 版元から連載で続きを書きませんかとご提案受ける、

      唐突にピアノを習い始める

2016・前半 小説新潮にて『自転公転』連載スタート
(連載は2016年1月号~2019年5月号)
2016・中盤 入退院を繰り返した末、父亡くなる、

      父のことで睡眠不足で倒れそうな中ポケモンGOにドはまりする
2016・後半 連載と父亡きあとの事務処理と

      ピアノとポケモンGOに明け暮れる


2017・前半 飼い猫さくらが体調を崩し介護の日々、3月にさくら亡くなる
2017・中盤 悲しみのあまりピアノの練習に力が入り上達してしまう
2017・後半 連載原稿とピアノの日々、ポケモンに飽きる

2018~2019 連載とピアノ、平和な毎日が戻る
2019 ・5月号で連載終了、
2019・後半 家の大リフォームでピアノの練習ができなくなり、

      レッスン休止、連載原稿を加筆修正

2020・年明けに『自転公転』の原稿手を離れる、

   ハワイで羽を伸ばす、5月に刊行予定が立つも

   コロナ禍で延期、ピアノは休みっぱなし



この7年はこんな感じでした。結構いろいろやってるじゃん。
担当編集者、父、猫と身近なひととの別れが続けてあったのですが、自転公転の連載とピアノに救われた7年でした。


急にピアノを習い始めたのは、一度「楽しいことがひとっつもない。わたし今、なーんにも楽しいことがないし、この先もいいことなんかひとっつもない!」というヤバい気持ちになって、楽器でも習わなくちゃやっていられなくなったのです。
えっと、それじゃわかんないですよね。でも弾けなかった楽器が弾けるようになると本当に楽しいんですよ。この話はいつかまた。


父の話はとてもここでは語り切れず、今でも父に対して「てめー、このやろー、ええかげんにせえや!」と思っていて、一連のドタバタが今となっては笑えることばかりなので、いつか作品に落とし込めたらと思っています。


しかし、あんなにのめり込んだピアノ、今は触ってもいません。
また習いに行きたいのですが、実は先生がとっても厳しくて、五十の手習いの私にそんなに厳しく指導しなくてもというくらいビシビシやる人で、そのおかげで急速に上達したのですが、今度はできれば優しい先生に習いたい(本音)……。


ではまた近いうちに!



『自転しながら公転する』の特設サイト、作ってもらいました!

https://www.shinchosha.co.jp/jiten-kouten/index.html

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