認知症義母サポートの本当の理由を書いてみました。

note35日め 今日も訪問してくださり、ありがとうございます😊!

今日も介護ネタになっていて恐縮です。昨日の話をもう少し深堀りしてみます。

好きでない義母の世話を今もしている理由に、「夫をサポートするため」と書きました。

これは、もっと本質を突き詰めると、結局は「私のため」だということになります。


今から4年前の10月、私が人生最大の挫折をした時、受診した心療内科の医師から言われた言葉は

「離婚しなさい」でした。

私に心療内科の受診をすすめた職場の上司2人に、この医師からの言葉を伝えると、とても驚いた表情で顔を見合わせて「離婚しなさいだなんて、普通はそんなことは言わない。よっぽどのことだ」と言われました。

同じことを夫に話すと、「そんなことをいうのは医者がおかしい。」と憤慨していました。

働きたい、それでもまだ働けると思っていた私の意志に反して、医師からは睡眠障害という診断書が出て、睡眠薬と抗うつ剤(だったと思う)が処方され、強制的に職場を休むことになってしまいました。

この後のことは長くなるので今日のところは省略しますが、それでもなお私は別居も離婚もしませんでした。

いや、もっと正確にいうと、別居ができる家も、家出をするだけの自分のお金も、また何もかも捨てるだけの勇気もなくて「何もできなかった」のです。

それでも子どもがいたことで最低限の家事はしていたし、義母のことも変わらずにやっていました。

そしてとうとうこの年の年末に、激しい腹痛を起こし、人生初の自分が患者として救急車に乗る体験をしました。診断名としては急性腸炎だったのですが、これは完全なる介護によるストレスだと私は思いました。

救急の病室で点滴をしてもらいながら、付き添ってくれた夫に私は初めて声をあげて泣き、怒り、訴えました。

家ではそういう夫婦喧嘩さえもしてこなかった、その結果がとうとう心身にあらわれたのです。


この件があってから、夫も少しずつ、ほんとに徐々に変わってきたと思います。

と同時に、私自身も変わる努力をしました。

もはや義母の病気はよくはならない。

夫の性格も変えられない。

【問題を解決するためには、自分から行動を起こし、自ら変わることが大切】

あれ?!これどこかで聞いたことがあるぞ?

そうです。自分が書いた記事を確認したら、8/2に書いていました。

日野原先生は、やっぱり私の人生の指針です。

私自身を大切にすること、それをするには、私自身の好きなことを知ること。

そして今、こうやってnoteに私の想いを綴っていること、これが私の好きなことで、これまでの自分の体験を書き記すことが、ずっとやりたかったことだと気がついたのです。


私の父が亡くなった直接の原因は脳梗塞でした。享年65歳。

脳の難病である母の介護をしていて、そのストレスが積み重なっていたからだと思っています。

もともと不整脈という持病があり、ワーファリンを服用していましたが、そのコントロールもきちんとできていなかったこともあると考えています。

そして私もできるだけ毎日実家に電話をしていましたが、父の予兆に気がつくことが出来ず、倒れた前夜にも電話していたのに、父と話さなかったことが悔やまれます。

夫は父とはまた違うタイプですが、持病があり、またとてもストレスが多い仕事をしていて、寝不足などと重なると不整脈をおこしたことが何度もあります。

認知症の家族の介護をしていて、その面倒をみていた人の方が先に亡くなったりするケースは、有名人の中にもあって(敢えて名前は出しませんが)それが一番悲惨なことだと思っています。

それを回避するためにも公的機関を上手に活用すること、世話をする側が決して無理をしないこと、うまくストレスを発散すること、に尽きると思っています。

夫が先に倒れてしまったら、私は今までのように義母の世話をする自信はありません。

そのことはまだはっきりとは夫には言ってませんが、そうならないために、夫よりもスラック(余裕)がある私ができることをやっている。

そのために仕事も変えて、給料は下がったけれど、やりがいのある私に適した環境で働いているのです。

それも子どもたちに迷惑をかけたくない。

いや、子どもには要らぬ心配をかけさせたくない。

それらは私たちがこれまでにたくさんやってきたことをさせたくないという気持ちからです。

子どもたちには、自分たちが望む、好きなことを思う存分にやってもらいたい。

ただそれだけのために、自己犠牲にならない程度に、今できることを夫とともにお互い協力しあっているところです。

それを私は、【平和的認知症義母ケアプロジェクト】と名付けています。(笑)

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。m(_ _)m




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