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公民連携スキルセット(第3弾公共建築整備編)

 おはようございます。
 皆さん、4月の新年度はどうお過ごしでしょうか?
 僕は新年度が始まり、出張もないため、今のうちに会社のあれこれをやりたかったことを動かしています。
 細々したことですが、自分の会社のHPでわかりずらい部分や導線を整えるなど、細かな部分を整理していました。案外、地味なもので、整えていくことで、かなり変わってきます。

 また、近年は会社の採用も大変で、良き人材をどのように自社に見つけれもらうか、自社の面白さをどのように伝えていくかなど苦労する部分です。うちの場合、スタッフの募集と言っても、基本的に建築設計自体が人手がかかる仕事なので、設計スタッフの募集がほとんどです。昔であれば、いわゆる安月給でも修行という側面があり、それでも若者が集まってくるものでしたが、それも過去の話?!というか、まだまだ改善されていないところは沢山ありますが、うちでは、それなりの給与体系にしていきながら整えていっています。おそらく、県内では高い方だと思いますが、まだまだ改善が必要というか、そもそも売上を上げる努力が必要なだと思います。利益も大切ですが、そもそも設計事務所業界は売上を上げる努力なのでしょう。そのあたいりは過去のコラムも合わせて、読んでみてください。

 話を元に戻すと、スタッフ募集にする際に、弊社のキャリアコンサルをしてくれているめぐみんこと小林めぐみさんにアドバイスをもらいながら、自社の働くイメージ感や自社の価値観などを、妻と整えながら、募集していきました。その結果、募集がいくつかあり、先日、うまいことまとまり、雇用契約となりました。4月中旬より、新規でスタッフが入ることになりました。
 僕と妻、1年前から仲間になった砂庭、今月、新卒で入った金子、そして、来週から仲間となる中途で入る手嶋の5人体制となります。しっかり、いい仕事ができるように良い体制を整えていきたいと思います。

 と、前置きは長くなりましたが、本日は前置きとは全く関係のない話ですが、公共施設の整備スキームについて、まとめていきたいと思います。
 公共施設整備のスキルセット編ですね。結構濃いので、どうぞ購読ください。


「設計施工分離発注方式」「デザインビルド方式」「PFI方式」

 先日、僕のSNSでもお知らせしましたが、弊社で紫波町の運動公園施設の整備するプロポーザルで選ばれ、設計することになりました。今回の場合、デザインビルド方式、いわゆるDBというもので、設計施工が一括で発注されるものです。

 公共施設整備では、いくつかスキームがあるのですが、最も一般的で従来型の発注方式として「設計施工分離発注方式」というものです。設計は設計で発注し、施工は施工で建設会社に別発注で発注するものです。
デザインビルド方式は、「設計施工一括発注方式」なので、一つの契約で設計から施工までまるっと発注されます。なので、今回の紫波町のプロポの場合、建設は岡崎建設を中心に行い、設計は弊社のL・P・Dで実施します。同じグループの中で、設計施工を予算内にどう収めながら良い公共施設になるかを知恵を絞るものです。
PFI方式になると、一般的には設計・施工・運営(公共施設のその後の運営)まで、まとめて発注するものになります。この場合、PFI資金として、民間は一度、整備にかかるお金を金融機関から借入し、その後、行政から設計・施工・運営にかかるお金を毎月毎月、行政から支払われるものです。官民連携と言いながら、PFI方式は、公共施設をただ割賦払い方式で整備していると言われている所以です。まぁ、行政的にはその年にまとまってお金を使うのではなく、平準化できているという点ではメリットがあるわけですが。本来、割賦払いでも良いので、民間のクリエイティビティを生かしたPFI方式ってあるはずなのですが、これだけで相当、長くなるので、これは別の機会にしておきたいと思います。笑

 僕が自分がわかりやすいように公務員時代に作ったPFIの図は参考に載せておきます。

今回は、「設計施工分離発注方式」と「デザインビルド方式」で、何がどう違うのか?をまとめていきたいと思います。

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