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日日と魂に(子育てや疾患についての走り書き)_4

2023/10/14
真夜中の読書中、乾燥器の満水を報せるアラート音の幻聴を耳にする。
昨日においては昼間、娘のただならぬ様子の泣き声が聴こえ洗面所から急いでリビングへ駆け戻ったが、娘はこれといって興奮した様子もなくおもちゃで遊んでいて、リビングに居た妻、母と黙って見合ってしまった。妻は自分の焦る様子に気付き、優しく声をかけてくれた。
また実家で、2階の自室にこもっているときに、階段下から家族の声で「文仁」と呼ばれ(両親どちらかの声のはずだがはっきり思い出せない)、返事をして階下へ降りるも誰もいない、という奇妙な体験は週に一回ほどのペースで継続して起こる。
不眠症状、中途覚醒の症状は最初の練馬脱出→帰省→練馬の自宅帰宅後(10月はじめ)より悪化しているが、体力こそあるため翌日の行動にあまり支障はなく、気怠さが残る程度。昨夜は頓用のクエチアピンを内服して初めて寝落ちせず。地元の親友から「◯◯(地元の地名)にいる?もしかして」という旨のLINEが入るが、既読、返信叶わず。こいつとさえ連絡とれないのか俺はと著しく空しくなり、気分が悪くなり、夕方は1階の和室で横になる。
引っ越し、Web内見の話が進み、退職や音楽仲間への伝達如何(いつ現状を自分から伝えられるか)、病休の終わりの果てしなさ、娘の世話や家のことをやり切れるのか等々今後のことを考えざるを得なかったが、思考は具体的にまとまらない。妻が久しぶりの焼肉を食べる姿を眺め、彼女の顔色の疲れは一向に気にかかるものの、心は少し軽くなる。

10/15
父と母に連れられ家族総出で塩竈の市場へ。
海に囲まれたような地形の中、小さな娘を連れて出歩く状況にはらはらしなくもなかったが、初めて市場に足を踏み入れた瞬間、場内の景色の騒々しさに楽しさを覚える。小さな娘が銀色や赤色に光る魚を無口なまま眺めたり、活気良く接客する漁師たちを見て瞬きを繰り返す姿を見て、ふいに膝から崩れ落ちそうになるがこっそり堪える。4〜5時間ほど外出し、帰宅後しばしの休息。皆が自分を部屋にこもらせてくれ、1時間半ほど眠る。ショッピングモールの人混みほどの人の多さではなかったためか、疲労の自覚はなかったのだが。
昨夜は4時〜8時半にかけて眠り、起床後1時間ほど布団の上に座っているとだんだん体が動くようになり、9時半ごろ1階のリビングへ降りた。嫌なことを考えたり思い出したりするでもなく、この1時間は無感情で、他の部屋の家族が起き出すのを待っていた、生活の音を聴いていた感じ。
この日は発症後2回目の帰省中、初めて活字の本を読み始めた。1回目で何冊も消化し今回多めに持参するも読み進んでおらず、一人で勝手に意味不明な焦り方をしていたこともあり少々安心。数冊同時並行で300ページ程度の読書。Netflixに上がっていたウェス・アンダーソンの短編を一本鑑賞。もちろん面白いが特に動揺なし。
入眠前の母との会話で、ここ数年よく見る夢の内容を伝える。登場するロケーションや風景に心当たりはないが(夜、湖、森、ディスコ、母の世代の友人たちが集まる遊び場?)、幼い自分と若い頃の母が連れ立って登場すると説明すると、「責任のなかった頃の自分に戻って誰かに甘えたいとかそういう気持ちの表れじゃないの」と微笑みながら指摘され、何とも言えない空虚な心持ちになる。

10/16
誰からの言葉や手助けも、こちらを責めているように感じる息苦しい日。毎日休まず仕事をこなすテレビの中の人たちに恥ずかしいと感じ、いたたまれなくなる(今回が初めてではない)。自分の行動一つひとつが全て間違えているとしか思えない。
下向きと悟られぬよう振る舞うことに努める。何かを1貰ったら1か1以上返す、それを繰り返して上手くいかないのはおかしい、などとよく解らぬ思い込みをめぐって悲しんだり苛々したり。
妻が練馬脱出に向け次の住処を探してくれ、一緒にテレビ電話で不動産屋と内見をし、物件を決めた。遠隔だとこんな方法になるのか。
昨夜は4時半〜8時半頃の睡眠確保。調子がいい。

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