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2022/6/11 藤井空ファーストホールコンサート”サウンドオブプリズム” at 南足柄文化会館 に行ってきた(&配信見た)

 個人的な珍道中覚え書きつけ足しました。曲を振り返りたい方は前半素通りしてください。

 空くんの演奏とお話に魅了され、動画を見漁り、有料配信も数々視聴してきたけれど、このファーストホールコンサートだけは直に見届けたい!ということで、四国から飛び出して南足柄市を目指すことにした。息子も行きたいと言ったが、都合がつかず一人旅。朝イチの飛行機ということで、5時半に目覚ましセット…したはずがセットできてなかった…が、緊張のあまり予定より早く目が覚めた。後で知って冷や汗。かなりの方向音痴だが、乗換の便を教えてくれるアプリを入れてるから大丈夫…と言い聞かせ出発。途中までは順調だったが、乗り換えの駅に着いたときにすでに電車が停車していたため慌てて乗り込んだら予定していた便ではなく焦る。検索し直して小田原を目指す。予定通りの便では停まらなかった茅ヶ崎駅で「希望の轍」が聴けてテンション上がる。なんとか大雄山駅にたどり着く。ここからも迷いながら南足柄文化会館に着いたのは開場約2時間前。すでに並んでいる方々がいらっしゃるのでそのまま並ぶことにした。すぐ後ろに並んだ方(滋賀からお越し!)もお一人様だったので、交代でグッズやらお菓子やらを購入できた。有り難し。あっという間に開場。このころには会館の中だけでなく外にも長蛇の列。寄り道する勇気がなかったが結果オーライ。自由席のため、最前列に座ることができた。ピアノを弾く手元が見えるいいお席。

 席を確保してからロビーでお昼ごはん。ロビーに出店してくれていたパン工房ハッピーさんのパンをいただく。限定商品クッキーセットも無事購入。ハッピーさんは障害のある方が通う支援施設というのも感慨深い。うちの子も今年で特別支援学校を卒業してお世話になるところ(のお仲間)だからだ。これまた有り難し。

 空友さんと少しお話もできた。みなさんこの日を待ちわびていて嬉しそう。

 席に戻り、少しホッとする。ここからが本番なのに一仕事終わった気分。後ろを振り返ると本当に満員御礼。感無量。いよいよ始まる。

ザ・ランゲルハンス・アイランド / 藤井空

 動画はアンサンブルだが、コンサートはピアノのみ。長旅の疲れを癒やしてくれる爽やかな音色。


The sea bream / 藤井空

 そのまま2曲目もオリジナル。現実なのに実感湧かないままふわふわして聴いていた。

 (ちょうど入ってきた方に) 「いらっしゃいませ」一気に場が和む。やや緊張の面持ちながらもちゃんと笑わせるところはさすが。

子犬のワルツ / ショパン

 ホールコンサートらしい曲をということでショパン。音が綺麗。この動画で見るより近いところから聴けて幸せ。


即興曲第1番変イ長調  / ショパン

 流れるような美しいメロディ。聴くのは心地いいけど弾くのは大変ですよね。全く大変さを感じさせないけれど。


幻想即興曲 / ショパン

 最初の一音(一音ではないけれど)でそれと分かる名曲。空くんのショパン、本当に好きです。


Hot house / Dadd Dameron 

 次の曲の作曲者、チャーリー・パーカーの演奏で有名だそう。何拍子なのか分からない不思議なメロディ。


My little suede shoes / Charlie Parker 

 これはチャーリー・パーカーにしては珍しく聴きやすく分かりやすいメロディらしい。確かに分かりやすく、聴いててホッとしました。トランペットとピアノのセルフアンサンブルで。新しい靴を履いてお出かけするような軽やかな音色。


愛の夢第3番  / リスト

 今度はリスト。これも優しい響きだけど難しい曲だそうで、でも全くそれを感じさせず滑らかでしっとり聴かせてくれる。ショパンもいいけどリストもいいなぁ。「いろんな方の協力で今日が迎えられた」ということで周囲の皆さんへの愛を届けてくれたのかな。


小人の踊り / リスト

 エレクトーンでピアノとオーケストラを合わせた風にアレンジ。壮大。エレクトーンの凄さを味わえる一曲。前半の締めにぴったり。
…休憩に入ると思いきや、ピアノに座る空くん。スクリーンではカウントダウンが始まり、「空さんぽのテーマ」を生演奏。バックミュージックも作曲、演奏しちゃうのがスゴい。スクリーンには空さんぽダイジェストが映し出される。空さんぽ、最高でした。旅番組のリポーターできそう。

 〜休憩〜
 何してたか思い出せない。

 後半スタート。爽やかな白い衣装にお召し替え。会場からため息がもれる。白、お似合いです。

宝島 / 和泉宏隆

 爽やかな衣装にぴったりの爽やかな曲。「こんなポップでキャッチーなインスト曲ないんじゃないかというくらい大好きな曲」だそう。下の動画は多重録音ですが、コンサートはピアノのみで。


On the sunny side of the street / Jimmy McHugh

 これはコンサートでもセルフアンサンブルで。「カムカムエヴリバディ」観てましたが、やはりこれはトランペットで聴きたいですよね。さすが。

※The Under Wisueria 空トリオ の配信で、トランペットのドとピアノのドは音の高さが違うということを知りました。トランペットのドはピアノのシ♭だそうです。空くんは、トランペットの楽譜もピアノの音に変換しながら吹いているとのこと。そんなこと瞬時にできるの?! (だから、トランペットとピアノを一人で同時に演奏してる人見たことないのかも。)両方演奏できるからってセルフアンサンブルができるとは限らないんですね。一緒に演奏していたプロの皆様も驚かれていました。いや、この違いを知ってるプロの方々こそ、この凄さが分かるのかも。神業オブ神業だということを再確認。

Sunny / Bobby Hebb

 これもコンサートではトランペットとピアノのアンサンブルで。鍵盤ハーモニカもトランペットもピアノ弾きながらとは思えない情感たっぷりの演奏に聴き惚れます。


TATAMI / 藤井空 

 コンサートではピアノソロで。下の動画もCDもアンサンブルだけど、一人で同時にアンサンブルはできない曲だそうです。バンドに書いた曲も聴いたことがあるけど、ソロでできない曲を作れるって本当に凄い。


ディズニーメドレー
 Under the Sea
 ハクナ・マタタ
 Friend Like Me 
 憧れの夏
 SING,SING,SING
 ミッキーマウス・マーチ

 お子様聴いても大喜びしただろう盛り上がったメドレー。エレクトーンだから吹奏楽で演奏してくれてるみたい。永遠に聴いていられる。途中、会場から思わず手拍子が出た時、「叩いていいんだよ」という感じで会場に向かって微笑みながらうなずいてくれました。今回のコンサート一番の胸キュンポイント。


Mountain boots / 藤井空

 エレクトーンコンクール準決勝で弾き、決勝戦に進めた曲。本人曰く、「間違いなく人生で一番輝いた瞬間」とのこと。いやいや今の方が輝いてますよね。手も足も動く動く。観てるだけでも忙しい。演奏終わりの一言「あのころは若かったですね。息が上がっちゃって」作曲できるのも演奏できるのもすばらしい才能と努力を必要とする一曲です。


星砂 / 藤井空

 「次がいよいよプログラム上の最後の曲です」「皆さんのおかげで何とか無事に終わりを迎えられそうです。後は私がもう少しがんばるだけです」
もう最後? 本当に早かった。これも自作。エレクトーンの作曲ができるんだから、オーケストラの作曲もできるはずですね。動画で何度も聴けるなんて有り難し。


アンコール

 自らデザインしたかわいい文鳥Tシャツに着替えて登場。私も愛用させていただいてます。南足柄市全体で協力していただいたということで、アンコールは…

金太郎

 鳴り止まない手拍子の中再登場。最後の最後は…

家路 / ドボルザーク

 「遠き山に日は落ちて」でお馴染みの一曲。大学時代、ボランティアサークルで子どもたちとキャンプによく行ってたのを思い出す。キャンプファイヤーの最後、炎がだんだん小さくなって夜の闇が広がり、楽しい時間が幕を下ろすように、このコンサートの幕も下りていくようだった。最後にぴったりの一曲。
 「お家に帰るまでが遠足ですよ」ということで、私たちの無事まで案じてくれるとは、ありがたき幸せ。照明も変化して美しい。

※2023/3/28 追記 大村楽器さんのチャンネルに「家路」があったので貼りつけさせていただきます。楽屋の様子までありがとうございます。

 当日までもノスリ舎さんがTwitterで盛り上げてくださり、不思議な一体感ができていたように思います。楽しい幸せな時間をありがとうございます。

 (おまけ) コンサートが終わり会場を出たところで、ある素敵な方が声をかけてくださった。SNSで以前から繋がっていた方で、すぐに意気投合。大雄山駅で写真を撮り、同じ電車に乗った。ここで緊張が一気に緩んだためか偏頭痛の兆候が出てしまったが、その方が乗継駅で次の便を教えてくれて無事宿にたどり着けた。奇跡のような幸せな一日だった。
 ありがとうみなさま。
 ありがとうかみさま。

※2023/8/1 追記 私が撮影した『家路』もアップしてみました。


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