見出し画像

🇮🇳私がインドに行く理由(出国前)

なんで私はインドに行きたいんだろう。

特段文化や遺跡に興味があるわけではないし、ヨガもやっていない。インドカレーは好きだけど、どちらかというとチーズナンが食べたくて行っている節すらある。宗教への強い関心があるわけではない。

あ、でもインド映画は大好き。

【きっとうまくいく】に背中を押してもらった受験生時代。直近だと【RRR】は私の中でも大ヒット🇮🇳バーフバリも好き…^_^や


会社や知人に年末年始の予定を聞かれて
「インドで年越しします!」と答えると大体、なんでインド?と返ってくる。

「ずっと行きたかったんですよね〜」と曖昧に笑う。なんで私は、インドに行きたいんだろう。

いや、そもそも何で海外旅行をしたいんだろう。

決して高くはない給料を、GWや年末年始のハイシーズンの航空券に溶かす。旅行って色々予約とか大変だし、疲れるし、リスクもある。

それなのに行くのは、本当に旅が好きなのか。
それとも気持ちよくなりたいだけなのか。
分からなくなるときがある。

旅はうだつの上がらない日常における最高のスパイスだ。遠く離れた異国で日本では味わえないような体験をすれば、大層なことをしたような気分になれる。旅も経験もお金を払えば誰でも出来るのに。


【インドマウント】なる言葉があるらしい。

インドマウント:
実際に経験しないと分からないと思うけど、一度、インドに行ってみるといいよ。人生観が根本的に変わると思うから

心が整うマンティング大全より抜粋

自称・旅好きに多いらしい。
でもなんか分かる。インドを旅したことがある人からはある種の余裕がある。かの日、旅行好きなんですよね〜と言うと「インドとかも行く感じ?」と返されたとき、確かに私はマウントを感じた(そのとき私はインドに行ったことがなくて、その人はインドに行ったことがあるらしい。インドは面白い国だよと会話の主導権はたちまち奪われてしまった)

また、SNS上でもインドの話題は事欠かさない。インドの話になると、トラベラーの体温がグッと上がって話題になりやすく、炎上もしやすくなる気がする。

インドとは何なんだ!
日本から直行便も出ていて半日もあれば着く。距離も価格も南アのようなハードルはない。

それなのに、いやそれだからこそ、人々にマウンティングをさせ、注目を攫ってやまない国。噂によると、人生観が変わってしまう国でもある(ほんまかいな)

そんなことぐるぐる考えていたら当日を迎えてしまった。久しぶりにお尻が痛くなるほど飛行機に乗った。ニューデリー国際空港に着くと霧なのか排気ガスなのか分からないが異様に曇っている。空港を出て早々にインド人から話しかけられた。事前情報からフレンドリーなインド人には警戒していたけど、とってもいい人で道を親切に教えてくれた。切符売り場では当たり前のように列を抜かそうとしてくるインド人と戦った。ガタガタで舗装されていない道をビクビクしながら野犬と一緒に通った。しつこ過ぎる物乞いの子供達に辟易した。辛いけど本場のインドカレーはお肉がゴロゴロで柔らかくてびっくりするぐらい美味しかった。牛のうんちに気をつけて下ばかり見ていたら上から鳩のうんちが落っこちてきた。頭に直撃した。商魂たくましいおっちゃんに掴まってしまった。道でお尻を小突かれて振り返ったら羊が渋滞していた。毎日何かしら出会いや事件があって、あたふたしていたらインドに来た理由なんてどうでもよくなった。なぜインドに行きたかったのか?それはインドに行きたいと思ったから。それで十分だ。

インドマウントはちょっとダサいけど、
インドに行けば誰かに言いたくなるような面白い思い出を作れるのは確かだ。価値観が変わったかどうかは…変わったといえば変わったし、変わらなかったといえば変わらない。

インドは、どんな旅人も放ってはくれない。
善人も悪人も、富裕層も貧困層も、子供から老人まで、物怖じせずに笑いかけてくる。何も起きない日がないぐらい偶然の出会いで溢れている。


そんなインドでの旅行記を
今日から少しずつnoteに残していこうと思う。

エアロシティー、ジャイサルメール、ジャイプール、アーグラ、デリーと北インドをぐるりと横断した12日間。

どうぞ、ゆるりとお付き合いいただけると嬉しいです。

心震えたアンベール城を添えて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?