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ふみのわ

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文芸部「ふみのわ」の文芸集です。 顧問のわたし、文(ふみ)先生が定期的に課題 "ぶんげぇむ" を出しますので、部員の皆さんはしっかりと課題に取り組んでくださいね! もちろん部員で…
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#ぶんげぇむ5

第7回文芸課題"ぶんげぇむ"まとめ

みなさんお久しぶりです!文(ふみ)先生です。 相変わらずスローな更新でごめんなさい・・・!部員のみなさんはいかがお過ごしでしょうか? 今回もかなり時間があいてしまったのですが、遅ればせながら文芸部『ふみのわ』による文芸課題、"ぶんげぇむ"、第7回をまとめさせていただきます🌿 ▼前回、第6回目のまとめはこちらから さっそく第7回文芸課題“ぶんげぇむ”についてまとめていきます! 第7回文芸課題“ぶんげぇむ”お題についてまずはお題について振り返っていきましょう。 ◆お題

第5回文芸課題"ぶんげぇむ"まとめ

みなさんこんにちは。文(ふみ)先生です。 文芸部『ふみのわ』による文芸課題、"ぶんげぇむ"、第5回目となる今回は、6作品が集まりました! ▼前回、第4回目のまとめはこちらから 第5回文芸課題を提出いただいた部員・仮入部員のみなさん、ありがとうございました! 今回は、初めて、文字数の下限を1,000文字に設定してみました。今後も文字数を変更したり、思い切って長編などもやってみたいと思っているので、楽しみにしていてくださいね♪ さっそく、第5回文芸課題"ぶんげぇむ"につ

ミモザ

 図書室へ向かう制服の列。  私の足取りは重くて、心は落ち着かなかった。  「シーッ。静かに。」  先生は、制服たちを絨毯の上に座らせると、大きなテーブルにもたれかかった。先生の背から朝の光が差していた。  「今月のアクティヴィティの時間は、みなさんに図書室で研究をしてもらいます。自分で決めたテーマについて、ここにある本を自由に使って調べてください。」  制服は仲良しグループでかたまりながら、本棚が立ち並ぶほうへと歩いていった。  私は一人、何について調べてよいかわからない

友情

 規則正しく並べられた本の隙間から、由美がこちらを見てふっと笑った。僕は照れくさくなって、読みたくもない小説に手を伸ばした。なんとなく拾ってきたその表紙を開き、数ページ読み進めたところで、重たそうに本を抱えた彼女が戻ってきた。窓から差し込む光が、華奢な腕についたわずかな筋肉を浮き彫りにする。 ――このシーン、懐かしいな。 今度は僕が笑ってしまった。彼女は静かに僕の隣に座ると、本の山から1冊手に取り、ページをめくり始めた。僕は瞼を閉じて彼女に気づかれないように静かに深呼吸をした

【短編小説】 いないと困ります

辞令を言い渡されたとき、ふと片倉さんのことを思い出した。 昨年の3月に退職した先輩。いつ、どんなときに声をかけても必ず手を止め、相手の顔を見て「どうしたんですか?」と言ってくれた片倉さん。誰に対しても敬語で、仕事を一生懸命こなし、常に笑顔で優しい人だった。私と4歳しか離れていなかったけれど、今時こんな人もいるんだと驚いたっけ。図書館の司書か保健室の先生として働いていそうな雰囲気だった。 上司からも部下からも、取引先からも愛されていて、「この人はきっと長く勤める人なんだろう

第5回文芸課題"ぶんげぇむ"発表します

みなさんこんにちは。文(ふみ)先生です。 前回第4回ぶんげぇむでは、『出せなかった手紙』をテーマに、様々なスタイルの作品が集まりました!毎回のことですが、ふみ先生は驚きと感動でいっぱいです✨ 今回のぶんげぇむは、これまでと同じく3つのキーワードを設定しました!ただ、文字数の設定を変えてみましたので、しっかりご確認ください! これまでご参加いただいた方も、初めての方もお気軽にご参加くださいね♪ さてお待たせいたしました!文芸部『ふみのわ』第5回目の課題を発表します!