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あちこちオードリー観て涙出るとは思わなかった


ほとんどテレビを観ない私が毎週欠かさず観ている「あちこちオードリー」。ゲストを招いて、普段語られない、演者側の悩みや普段考えていることなどを紐解く裸のトークバラエティだ。

今週のゲストは、THE SECONDで惜しくも優勝を逃したが大きな爪痕をのこしたマシンガンズと、ならではの世界観でコントを極めしラバーガールと、イギリスの人気エンタメ「GOD TALENT」で日本人で初めての決勝進出を飾ったとにかく明るい安村。

マシンガンズの潔い腐りっぷりがいいなぁといつものように笑いながら観ていたんだけど、若様がなんだか安村にだけ心の距離が遠い気がして、安村も何か言うと空回りしてるような感じで、ここの空気だけ少し変だなぁと若干違和感を覚えていた。「もしかしてそんなに絡みないのかな?若様は安村のネタ好きじゃないのかな?そんな気もするしなぁ」とか一瞬考えたけど、安村のターンでひと盛り上がりしていたのでちょっと安心して観ていた。

そして番組の終盤。安村が「(若林に)会ったらどうしても言いたくて」と切り出した。そこからの言葉と空気が、あんまりにもドキュメンタリーで、ヒリヒリして、ずっと頭と心を駆け巡っている。自分でもなんの感情なのか整理できないうちに涙が出てきた。久しぶりに心が呼吸をしている感じがして、この瞬間を記録したいと思ってnoteを書いている。


以下、ネタバレを含みます!


安村によると、その昔、若林と一緒の番組で子どもに寄せたネタをやったあとに若林が「そのネタやってる時どんなことを考えてるの?」と聞いたらしい。

それで、嫌なこと言うなぁと思っていたと安村は言う。「本当にそのネタ面白いと思ってやってるの?」というニュアンスのことを言われたと思って、嫌な気持ちなったらしい。後日エレベーターで一緒になった時も、二人はひと言も喋らなかったという。

「だから、嫌なこと言う人だなぁって!笑」と安村が笑いながら言うと、「これは笑いにした方がいいやつだ」って空気が流れた感じがあってみんなも笑った。でも、若様は一切笑わずに安村の話しをうん、うん、とまっすぐ受け止めて聞いていた。

もうすでにそこで私は泣きそうだった。ああ、何かあったんだ。若様なりの、何かが。そして彼はそのことについて話した。覚えている範囲で書き残しておく。

正直、(そのことは)覚えてる。その時は、本当にネタ中何を考えているんだろうって思って聞いた。で、(流れを汲んで)途中から悪い感じにしようと思ったのは覚えてる。でも、芸にできなかった俺が悪いから。傷つけちゃったんだから。この業界やってると仕方ないのよ。卑怯だから、裏で謝るとかもしないし。嫌われるしかない。あれは、自分の中でも大きなミスの1つです。でも、何言っても言い訳になっちゃう。言いました。ごめんなさい。

ここでもう、私の心は若様にわしづかみにされていた。そんな覚悟をしてやってきたのかと。背負うとかプライドとか、私は自分には関係ないとどこかで思ってきたけど、かっこよすぎて無理だった。刺さりすぎた。

安村が「僕も自信がないネタだったからうまく笑いで返せなくて」というと、若様が
「🍵いや、俺の芸が至らなかったから」と返し、二人で謝り合ってた。そこも痺れた。ちょっとピリッとする、本気の空気。あれをテレビで感じられるなんで。しかも、大好きな若様が打ち明けた大きなミスのひとつが、これだったんだと。もう、どれだけ人の心を想像して、どれだけお笑いという芸を信じる力があるんだよ。信じる力というか、責任感というか、お笑いに対する姿勢かっこよすぎるだろ。無理。涙。

そこでね、あの楽観的マイペース春日が「まぁ、二人とも悪いな」って、ニカって笑ったんですよ。その流れで笑いが起きて、場が収まって、あっという間にエンディング。春日、泣けることするなよ。本当にずっとオードリーでいてくれてありがとうね。今日この日まで続けてきてくれて本当にありがとうね。今やってるドラマ「だが、情熱はある」の先にこれがあると思うともっと泣ける。

もう、神回。全部好き。若様のような人になりたい。かっこいい。全てを引き受ける姿勢と、生きていく覚悟が、まっすぐに私の心を突き刺してきた。今私に必要なものだった。それをやってる人が推しだった。不器用でもいいからやるしかないんだって、生き様で教えてもらった。もう、しびれすぎてしばらく抜け出せない。

同じような人がいたらぜひ語りたい。本当に、ありがとう、オードリー。

私は来年の2月、絶対に東京ドーム行く。そして明日からも強く楽しくたくましく生きる!不器用でもやってみる。


いやー、芸人ってかっこいいなぁ。そしてこの番組をつくってる佐久間さん、あなたは一体人生何周目ですか。どれだけ今回の人生で徳を積もうとしているんですか。5回目とかだよ絶対。


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