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【日記】一寸先を楽しむ日々

昨日父が手術をした。無事終わってよかったと安堵したが、麻酔の影響でまだアレコレ辛いみたい、と母から報告がある。何でも心配して何かあるたびに事前調査していろいろなシミュレーションをする父だが、それは想定外のことで少し気落ちをしてるみたいだ。とにかく早く良くなって夏休みには皆で食卓を囲めますようにと祈る。

昨年11月に娘を出産した時私もそうだった。私は過去の手術等の事情から最初から帝王切開での出産だと決まっていたので、経験者のブログだとか動画だとかをみてどんなことが起こりうるか調査をしてのぞんだのだった。でもそれらで語られていたこととは全く別の想定外の事態が自分には降りかかってきて(どこにも書いていなかったけれど、看護師さんは「よくあることだよ」と言っていた)戸惑ったものだった。
自分が意識して気をつけていることではない、全く無意識に過ごしていることが突然降りかかってくることが生きていると度々あるなとこういう時に特に痛感する。その全く逆もあって心配していたことが自分は平気だったりなどして、「あの不安の時間はなんだったんだろう」と思ったりもする。それに他人の経験談は往々にして役に立つようで役に立たないことがほとんどである。今はスマホをひらけばすぐに他者の声が聞こえてくるし、経験や実体験を知って「失敗のない」「選択肢の多い」人生を送れるような気がするけれど実際には違うのだと思う。今は仕事を休んで育児中ということもあり本や映画を見るよりも先に隙間時間をSNSのタイムラインを眺めて過ごすことも多くなってしまうが、それではまるで他人の時間を生きているみたいで馬鹿みたいだ、と感じるようになってきた。娘とこんなにのんびりと過ごせる時間も一生にないのかもしれない。目の前の、一寸先も想定できない誰の代わりにもない時間を大切にしたいと感じる今日この頃だ。

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