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ありのままを咲かせる美しさを


禅の言葉のひとつに、
「 一華開五葉 」
「いちげ(いっか)ごようをひらく」
という美しい熟語がある。

さまざまな解釈があるようだが、
“ 一輪の花が5枚の花弁を開き、
やがて実をむすぶ、
自然のありのままの姿、
何の気負いのない自然体で力強い繁栄の象徴”
を意味するそうだ。

心の花をひらくという意味もあるそうで、
5枚の花びらにもそれぞれ意味がある。

①純粋で清らかな相手の心を
ありのまま受け入れる心。

②差別の意識を捨て、
全てのものが平等であることを知る心。

③平等の中に個性があることを細やかに
観察できる心。

④思いやりを大切にし、
他の人々のために行動できる心。

⑤この世界は全て、
仏の心の現れだと受け取れる素直な心。


花は生まれ持ったありのままの力で咲き誇り、
やがて散ってゆく。

その自然体で、それぞれ個性のある姿を
美しいと感じる。

わたしたち人間も、
生まれ持ったそれぞれの花を
少しずつ開いていけたら良いなと思う。

そのために、日々やるべきことをやって、
あとは自然の力に身を任せ、
前向きで明るい未来に希望を持っていたい。






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