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JUDY AND MARYと過ごした20年。夏にオススメのジュディマリ♡プレイリスト

小さい頃から洋楽よりも邦楽がスキだった。

2001年、田舎で呑気に毎日を送っていた10歳のわたしは、衝撃な出会いをする。

たまたま見ていたミュージックステーションで流れ始めた「ラッキープール」。

ボーカルがかわいい。
世界観がポップでかわいい。
自由な雰囲気。
でもなんだか切なくてちょっと喉の奥がぎゅっとする感じ。

なにこれ……?

それが「JUDY AND MARY」だった。
アーティストのYUKIがかつて在籍していたバンドと言えば、ピンとくる人もいるだろうか。

20年前にJUDY AND MARY(以下、ジュディマリ)と出会って以来、中学時代はMDプレーヤーで聴き、高校時代はガラケーの着信音にして、大学時代はコピーバンドを組み、そして今もiPhoneに入れて聴き続けている。

ジュディマリは夏〜晩夏に似合う楽曲が多い。それは楽曲に出てくるポップなモチーフのせいかもしれないし、歯切れのよいサウンドのせいかもしれない。

せっかくなので、今日は夏に似合うジュディマリ楽曲をご紹介する。よかったらぜひ夏のお供にしていただきたい!

JUDY AND MARYのコト

ジュディマリを知らない人もいるだろうから、軽く説明しておく。

JUDY AND MARY(ジュディアンドマリー)は1992年結成、1993年メジャーデビューのロックバンド。2001年に解散している。

メンバーは、のちにソロでも活躍するYUKI(ユキ)、ギターのTAKUYA、ベースの恩田快人、ドラムの五十嵐公太の4人。(現在は、メンバーそれぞれ音楽業界で活躍している)

代表曲は「そばかす」「Over Drive」「くじら12号」など。ポップでキューティな雰囲気なサウンドとうらはらに、せつない歌詞が多い。「再結成してほしいバンドランキング」などで、必ずと言っていいほど名前が挙がるバンドの1つだ。

ちなみに、冒頭でお話しした「ラッキープール」は2001年リリース。たまたま解散直前にリアルタイムで知れたのは、ラッキーというほかない。

一瞬であたしの心を掴んでいったジュディマリ。魅力を一言で言うと「相反する世界観」じゃなかろうか。

「ポップな明るいサウンドに切ない歌詞」
「安定感があるのにどこか危うさもある」
「個性がバチバチぶつかるからこそ際立つ、それぞれの存在感」

そのギャップに今も惹かれ続けている。

夏に似合うジュディマリ楽曲


前置きが長くなってしまったが、夏に聴いてほしいジュディマリの楽曲をご紹介する。
iTunesから手に入る楽曲、入門に良さそうな楽曲を選んだので、今年の夏のプレイリストにどうぞ。

□「そばかす」

ジュディマリと言えば、この曲。

ジュディマリの9枚目のシングル、アルバム「THE POWER SOURCE」に収録。ミリオンヒットを記録したナンバーだ。

ちなみに、テレビアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 」のオープニングテーマだったので、それで聴いたことのある方もいるかもしれない。

さっそくサビの歌詞をご紹介しよう。

思い出は いつも キレイだけど
それだけじゃ おなかが すくわ
本当は せつない夜なのに
どうしてかしら? あの人の笑顔も思い出せないの

失恋して、楽しかった思い出がどんどん過去になって、思い出せなくなって、それがせつない。過去になっていくスピードに、気持ちがいまいち追いつかない。

勝手にそんな解釈をしている。

失恋ソングを明るく歌うギャップで、より切なく聴こえてしまうのはジュディマリマジックだろうか。

ラストのサビでは、「笑顔」→「涙」になって、どんどん思い出が消えていく描写がヒリヒリする〜。

失恋で大ショック進行形。それにもかかわらず、この子は周りには気丈にふるまっちゃうんだと思う、多分。そんな強さも感じる楽曲だ。

左耳に思い切って開けたピアスのエピソードも印象的。私のイメージでは、長い夏休みの間に勢いでピアスを開けて、新学期に「へへへ」と笑う女の子が見える。

サウンドもパワフルかつキッチュな感じなので、夏にぴったりだ。


□「散歩道」

こちらも大ヒットナンバーなので、耳にしたことがあるかもしれない。

この曲は、「周りに目を向けたら、案外近くにシアワセはあるよ?」そんな曲だと思っている。

2番のAメロにこんな歌詞がある。

シアワセの形は 変わってく
気付かずに のんびりと
あたしが思うよりも ずっと
あたしの空は ひろがってるんだわ

私でもなく、わたしでもなく、「あたし」
この言葉のチョイスが大人の中にある無邪気な子どもっぽい部分をほじくってくる。

シアワセの形が変わるように、わたしたちも日々変わっていく。考えは凝り固まらず柔らかく、固定概念に縛られない自分でありたい。毎日のささやかな幸せをかみしめられるような自分でいたい。

「空=可能性」と解釈すると、自分の可能性はゆっくり見つけていけばいいよ、ってメッセージなのかな?

人間だもの、毎日安全なところにいたいし、変わらない日々に慣れがちだけど、新しいものも少しずつ取り入れてアップデートする勇気をくれる楽曲だ。


□Cheese "PIZZA"

5枚目のシングル表題曲で、アルバム「ORANGE SUNSHINE」に収録。

一点の曇りもないような明るさ。鼻歌のようなファンキーな雰囲気。ドラムのシンバルが随所に効いていて、気持ちいい楽曲。

まずは歌い出しの歌詞から。

ソーダ水の中映る あなたの瞳が キレイで

ここからすでに夏満載。
ラムネでもなくサイダーでもなく「ソーダ水」という言葉のチョイスがオシャレだと思う。

とろけるチーズピザみたい 恋をしている2人

芝生のある大きな公園でタープを張って、野外パーティーのイメージ。

わたしが思うに、この2人は向かい合っているんじゃなくて隣り合っているんだと思うなぁ。

2人でいよう 離れてしまわぬように 
抜けるような青空で チーズピザ 食べよう

2人が離れないようにチーズピザ!?って思ったが、チーズがくっつくと伸びてなかなか離れないからってことなのか…?

陽気な空気感が真夏の暑さにマッチする。屋外のはらっぱやドライブで聴きたい一曲。


□ラッキープール

冒頭で話していた「ラッキープール」。
21枚目のシングル、アルバム「WARP」に収録。

シンセのイントロがくぐもった印象で、プールに潜っているかのよう。歌唱パートに入ると、途端に夏のフレッシュなサウンドへ。この移り変わりが本当に唯一無二の世界観。

解散前のシングルだけあって、歌詞の随所随所に解散を感じさせるフレーズが多いのだが、サビ終わりのこの歌詞を見てほしい。

アクシデントさえ風まかせ 
「泣いてもいいんだよ」

アクシデントは容赦なくやってくるけど、泣くのを堪えなくてもいいんだよね。

仕事をしていると「悔しくても涙を見せちゃいけない」「嬉しくて泣きそうでも泣いてはいけない」そんな価値観がプライベートまでを支配してくる。「泣いてもいいんだよ」って言葉をかけてくれる人もいない。

時には泣いたって、流されたっていい。ラッキープールを聴いていると、素直に柔軟に生きたいと思えるのだ。

そして、ラストサビ後の歌詞。

あっ!

実はこの歌詞、楽曲を聞くとYUKIが「あ〜↑あ〜↓」とファルセットのように歌い上げている。これがなんだか昼寝から目覚めた後のあくびのように思えるのは私だけだろうか。

夢オチじゃないけど、JUDY AND MARYの世界から目覚めて、自分の道へ向かっていくイメージなのではなかろうか?なんて思っている。


夏のお供にジュディマリを

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まだまだ書けてしまいそうだが、熱くなりすぎて夏がますます暑くなってしまいそうなのでこの辺にしておく。今日もジュディマリを聴いて、お仕事に行ってきます。

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