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楽しかった日はいつも眠れない
夜、眠ろうと目を閉じた。
寝ようと思えばすぐに寝付ける方だと思う。いつものように、ストンと眠りにつき、朝を迎えるつもりだった。
夜中に目が覚めてしまった。
スマホの時計を見ると、まだ深夜の1時。
まだ眠気は残っている。もう一回寝よう。
また、目が覚めてしまった。
今度は深夜3時。
こんな調子で2時間ごとに目を覚まし、熟睡できないまま、朝を迎えた。眠いのに、ぐっすり眠れない。
◆◆◆
その夜、夢を見ていた。
地元のお祭りを撮影している夢だ。私は、三脚を持ち上げて、少し離れたところからカメラで撮影している。
お祭りの山車に乗っている人形、あふれる熱気、掛け声をかける人々。しなやかに踊る女性たちの手ぶり、表情。勢い。
次々とシャッターを切る。
気づくと、私も法被と前掛けを着ていて、一緒に掛け声を上げながら、お祭りの夜に溶け込んでいく。
お祭りの日は1年に2日だけ、他のことなどすべて忘れて、声も枯れるくらい、全力を注ぐ。お祭り騒ぎだ。
目が覚めて、現実と夢がまぜこぜになっていた。一瞬、本当に撮影しに行ったのだと思った。
いや、ここは東京のアパートだ。
◆◆◆
夢が教えてくれた、そうだ、私の脳内はお祭り騒ぎだったのだ。
楽しかった日は、いつも眠れない。
今回に限らず、旅行やイベントの前後はものすごく寝不足になる。疲れ果てたらストンと寝るけれど、その分途中で覚醒したり、早起きになったりして、トータルで眠れた試しがない。
眠ると記憶が整理されるという。
もしかしたら記憶を整理して忘れたくないから、無意識にブレーキが働いているのかもしれない。
お祭りの夢を見た日は、最近知り合った、本好きのお友達と会っていた。本のこと、仕事のこと、家族のこと、とりとめもなく話した。
気後れしがちな私が、気後れせずに会話ができたのは久しぶりで、ほっこりした気持ちで帰路に着いたのだ。
そっか、私楽しかったんだね。
人とのつながりを、前より大事にできてる気がするな。
P.S 金木犀がようやく咲き始めましたね、今年も待ってたよ。
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