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外資しか知らない僕が初めて日本の会社に入って気づいたこと。

今まで12−13年くらい外資系(日系企業ではないという意味)企業で仕事をしてきて、初めて日系大企業に入社したときにビビったことをいくつか。違うとは思ってたけど、やっぱり違うね。結構。

今までのキャリア

大学院卒業してからは、
NYCでフランス系の代理店でデザイナー
LAでスタートアップのUI/UXデザイナー
SFでソフトウェア・アプリ開発のUX デザイナー

とデザイン界隈で頑張ってました。

このあと日本に帰国。ここから結構波乱万丈。
インドのユニコーンスタートアップでクリエイティブ
韓国の財閥系でUX
アメリカの出版社でモバイル・UX
オーストラリアのデザインコンサル
と雑多な感じでキャリアを組んできました。

そして今年から日本の大手Slerでデザイナーです。
なので、韓国もアメリカもインドも色々見てきて、今日本を見るとどれも違う文化、当たり前がたくさんありました。

何が一番違うか:それは思想

一番違うのは、「思想」だと思います。

思想(しそう、英: thought)は、人間が自分自身および自分の周囲について、あるいは自分が感じ思考できるものごとについて抱く、あるまとまった考えのことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E6%83%B3

ホントにこれですね。文化が違うんじゃないんです。
僕が入社した会社は、いわゆる新卒一斉採用から定年を迎える会社です。
そのなかで僕が感じたビビった点は、
思想的にみんな大体考えることが同じ
ってことです。すごく考えが収斂されています。

そこで、古い本ですが、「なんか金太郎飴っていう表現使ってたな」とおもったのが、この本でした。

金太郎飴的な同一思想は悪くないっていう形で書いてあった気はしますが、僕もこれが「いい」「わるい」で表現するつもりはなく、すごく顕著な違いだと思いました。

価値基準、倫理観、考えるプロセスなど良くも悪くもすごく収斂されている気がします。

これは少しだけ宗教に似てる部分かなって思いました。ほかの宗教、宗派はあるし、知ってるけど、思想は自分の宗教から出ないイメージ。

今外資にいるけど、日本企業行ったことない人へ

なんか色々見てると、給与が安いとか、労働時間が長いとか、会議が長いとか日本企業のデメリットを散見しますが、それは会社単体としてはあってるけど、日本企業という枠で考えると「思想」という方があってる気がする。

それは同企業でずーっと働くから、これが生まれるのか、または思想が強すぎて、同じような人を採用するような仕組みができてるのかはわかりませんが、結果的に同思想が集まるかんじ。

そこで僕がこの環境で実践してることは、
絶対に染まらないで違うことを主張することです。

これをすると「うざい」「けむたがる」など想像するかもしれませんが、逆です。自分とはちがう思想にふれる機会を色んな人に提供できるのです。
ユニークな存在は希少です。しかもそこで結果を出せばより価値は上がっていきます。目立つから。


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