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ヒモに寄せられる「転職相談」、俺は『逃げろ』としか言えない…



昨日、ある編集さんから「退社することを社長に伝えた」電話を受けました。

その編集さんは、この2年間ほど今後の身の振り方に悩んでおり、僕はことあるごとに相談にのっていたのですが、遂に決心をされたそうです。

実は、僕は転職にアドバイスを求められることが少なくありません。これまで、全ての相談に対し『辞めれば?』と返答してきました。

無責任に思われるかもしれませんが、コレでいいのです。と、いうか、それ以外の返答しようがありません。

僕は『なんか楽しそうだから』の1点のみの理由で沖縄で生活しているヒモであることを忘れないでください。

そもそも会社に就職した経験もなければ『フリーランスで食っていこう!ヒモとしてロールモデルになってやろう!』なんて決心もない僕に「今後のキャリア」を相談していること自体がどうかしているんです。

建設的な転職設計を描いている方の相談であれば、誰か別のところに持ち寄せられているはず……。

なら、僕に転職相談してくる方は、「『もうどうにもならん……辞めるための肩を押してくれ……』といった意向を持っている」と、判断して間違いないでしょう。
(もしくは「自分が社会的に間違っていないかどうか」を確認する理由から僕に連絡をよこす人もいます。それはそれで『好きに使ってくれ』と思ってます。)

事実、僕の根拠のない口車にのって会社を辞めた人は結構い(るような気もし)ます。

その人にとって最善の決断だったかどうかは分かりませんが、みんな後悔はされていませんよ。

まぁ後の祭りなんでね、言ったってどうしようもないんでしょうが、『金輪際あの職場に行かなくても良い』安堵や『コレから何とかしなきゃ!』といったアドレナリンが勝つらしいです。

転職することで給与が低くなったり、辞めた先に今よりも環境が悪くなることを懸念される方もいらっしゃるようですが、毎日がつまらないモノなら辞めてしまってもいいんじゃないでしょうか。

正確には、「逃げる」行動を「数あるうちの選択肢の1つ」として捉え直して、頭の片隅に入れておいた方がお得ですよ。

障壁は壁に喩えられ「叩き壊す」「よじ登る」方法ばかりが褒められますが「迂回」も"手"です。

手段である以上、手数は多い方が良いに決まってます。

いや、本当に。一切の責任も持てないですし、「アジェンダ」も「バッファ」の意味も理解できてないヒモの戯言であることを念頭に置いて欲しいのですが……逃げに逃げた上で何とかなってしまっているため、僕に持ち寄せられる転職相談には『逃げろ逃げろ』言っているワケです。

ちなみに、その編集者さんは起業をするらしいです。

電話の声がいつもよりも明るくて『何よりだなァ』と思いました。自分の居場所を創って、毎日が楽しくなるといいですね。

新しく起業した先の会社からも記事の仕事は振ってくれるらしいので、辞めさせた片棒を担いだ(?)分、僕のできる範囲で応援しようと思っています。

おわり。

飼い主彼女からの1言

ふみくんは人に会社を辞めさせる時や、誰かの起業の肩を押す時、すごくイキイキしています。会社に入った経験がないからこそ大口を叩けるワケです。

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