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フザけきったヒモであることを、前書きを引用してでも伝えたい…

先日『PRESIDENT Online(プレジデント オンライン)』様に、自著『超プロヒモ理論』の一部を抜粋・掲載して頂きました。

 各メディア様に転載されたりなどして、ちょっと自分でもビックリするくらい色んな方の目にとまったそうです。(100万PV目前とかなんとか……)

もちろん、僕はラッキーが重なり出版の機会をいただいた”無名”のヒモです。

性別や年齢問わず記事を読んでいただけた背景にはプレジデントオンライン編集部様の手腕(抜粋箇所の選定や記事タイトルの配慮)が大きく影響しているため、閲覧数をもって友達に自慢こそすれ、決して「僕の手柄じゃ!」なんて思っちゃいません。

 ……とはいえ、多くの方に自分の文章を読んでいただけることが、こんなにも小っ恥ずかしくて嬉しいことだとは知りませんでした。

読んで頂いた方「興味があるんだぜ!」と本を手に取っていただいた方、そしてプレジデントオンライン編集の方……本当にありがとうございました!


さて、方々(ほうぼう)への感謝は尽きないのですが……
本日のnoteでは、記事で取り扱われた自著『超プロヒモ理論』のまえがき「ヒモのいいわけ」を引用してでも、言い訳をさせて下さい。
あまりにも読まれすぎてビビっているんです。 

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(少し話は逸れますが)僕はヒモと言いつつ、一応ライター業を細々と続けておりまして、webの記事は、読まれることと同じくらい読者に”取り扱われる”ことにも価値が見出されている。と、考えております。

たとえばTwitterの引用RTやYahooニュースのコメント欄など顕著な例でしょう。
記事に対する感想を投稿したり、内容を軸に話し合ったりすることもできるので、webの記事には意見を寄せ合う…プラットフォームのような役割も期待されているワケです。

さて、プレジデントオンラインで掲載された記事のタイトルを見て下さい。

 「払わせた家賃は総額1560万円」
13年で7人に寄生した31歳早大卒男性が働かないワケ」

どうでしょうか。
このタイトルの記事に酷評が寄せられなかったら……僕は世のなかを疑います。

本でも書いたのですが、僕は自分がストレスに感じる発言を極力耳にしたくありませんし、自分にとって相容れない方は相手にとってもストレスと割り切り、自分と合わないモノ・人・意見からは逃げ続けて生きています。 

無論、ネガティブなコメントなどは僕の精神衛生上良くないため読んでおりませんし、誰がどんな風に僕を捉えていただいても構わないとも考えています。

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(話を戻すと) 僕が今日noteに綴りたい言い訳は、そういったイジワルなコメントや発言者を対象としておりません。むしろ、その逆です。

僕の生き方を肯定的に捉えてくれる方に対し……
「僕はもっとフザけた人間」であることを強調しなくてはならない。
と、感じているのです。

抜粋箇所だけですと、こう…いかにも社会に適合できないマイノリティな男性が、被害者ぶった独白をしているようで…自分自身鼻につく……イケすかなさを感じてしまいました。

僕の自己紹介が掲載されたあの記事は、本の「まえがき」を踏まえて、しかるべき内容だと考えているのです。 


【1】僕はヒモ生活を推奨していない 

〜まえがき「ヒモのいいわけ」より〜
『超プロヒモ理論』とは、いかにも恋愛でのコミュニケーション術やヒモになるためのノウハウが書かれていそうなタイトルですが、この本はノウハウ本ではありません。
・「なぜ僕がヒモ生活を送れているか」
・「ヒモは恋愛や人間関係や仕事や社会をどう考えているのか」

について、これまでの生活や半生的なものまで引っぱり出し、持論を展開したエッセイです。 

肯定的なコメントのなかには、「男性もこれからこういう生き方を選択して良い!」内容のモノもありました。

確かに僕も、出来る限り不必要なストレスは排除したいし、性別関係なく(同棲生活においても社会的にも)「出来ることだけやって生きていけば楽よねぇ」と考えており、本を書いたことは事実です。

しかし、そのことは、ヒモ生活を推奨することと直結しておりません!

 「主婦・主夫、家事を専門的に行う方に対し、性別が強調される意味がわからない」 と書いた通りです。
自分と相手がお互いストレスのない関係性でいられるのなら「男性が稼ぎ女性が家を守る」関係性だって、僕は否定していません。

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また、学生の頃と違い、僕が年齢を重ねると共に同棲相手の年齢も高くなってきました。

(今は「結婚」だけが選択肢だけではありませんが)
彼女も僕だけの彼女ではありません。友達や親など、僕とは別に大切な人がいます。「ヒモを飼っている」と、公言することが彼女自身のストレスになれば、それは僕にとって「楽」な生活ではなくなってしまいます。

僕が世間体を気にせずとも、その考えを彼女にまで強要することはできません。ヒモ生活がお互いにとって「楽」なモノでなくなってしまえば本末転倒なのです。

では、どうすれば楽しい関係性で居続けることが出来るか…
「同じところに同じ場所に行く」会社勤めこそごめん被りますが……それは今まさに彼女と検討しているところでもあるのです。 

【2】どう捉えてもらっても構わないが…深いことなど考えちゃいない 

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〜まえがき「ヒモのいいわけ」より〜
本を書いた主なモチベーションは「こんな情けないやつでも生きてるんだから自分大丈夫!」と思っていただくことにあるのです。「逃げきり幸福論」とはずいぶん大げさですが、僕も書くからにはあの手この手のハッタリを駆使し、「思うところある」内容に仕上げたつもりです。
なにか一文でも発見があれば都合よく解釈し、明日の辛い登校や出社をサボるきっかけにしていただけたら嬉しいです。 

ヒモ、落伍者、不道徳、主夫…etc。
僕は本のなかで「自分のことをどう思ってもらっても構わない」と書きましたが……肯定的なコメントや本の感想のなかには、恐れ多くも有名哲学者を喩えに出す内容のモノも散見できました。

なまじっか早稲田大学なんて大層な大学を出させてもらったことも理由なのかもしれませんがバカを言っちゃいけません。

僕は高校の頃に友人より勧められた『ゲーテ格言集』 (新潮文庫)で、頭が痛くなり、それ以降「自分の精神が健康でいられる範囲で哲学は止めとこう」哲学を持って生きています。

 正直なところ、そのようなコメントに対し「エッヘン」と感じることもありますが、早めに告白しておかないと調子にのってバカが露呈します。

肯定的なコメントに否定的なコメント、そのどちらも呆れ返るほどフザけつつも、何かしら「思うところ」を書いたエッセイ本こそ『超プロヒモ理論』です。 

基本的には、
・「やりたくないことはやりたくない」
・「やれることだけやってよう」
・「面倒ならサボろうよ、(責任とらないけど)多分大丈夫だよ」

 と、日常の各所で頭をかすめる「逃げる」選択肢を全肯定することに終始しています。

また、最後にもうひとつ。
僕は本の中で「イヤなら逃げろ、面倒なら逃げろ、とにかく逃げろ」と逃げる選択肢を繰り返し推奨しておりますが……
逃げる選択肢が万人にとって有用か?と、訊かれれば、そんなこともないでしょう。 

たとえば、逃げることでよりストレスを溜めてしまう方だっているはずですし、状況や立場も様々なので一概には言えません。

「サボりたくてもサボれない」「逃げたくても逃げれない」方が、逃げる選択肢をとるための言い訳・ハッタリは僕が代わりに用意しました。

書店で見かけた際にはパラパラとめくって見てください。
イヤな出社・登校をエスケープする考えを都合よく解釈し、少しでも精神的に楽になっていただければ、幸いです。 

担当編集モリオカさんのnoteから1章も読めますので、よかったら。
おわり。

飼い主の彼女の一言

このnoteも言い訳で埋め尽くされている通り、ふみくんは逃げる言い訳を考え尽くしています。また、私は彼に寄せられる否定的なコメントも見ています。(良いコメントばかり読むのはフェアじゃないなと思ってるので)


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