「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023」2日目に行ってきました、とあれこれ雑談

埼玉県の秩父ミューズパークで行われた「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023」の2日目に行ってきました。

昨年も行きましたが、基本的にジャズにはあまり詳しくない立場です。ジャズのイメージはオシャレな喫茶店や飲食店で流れている音楽、という印象の音楽。

コードやモードに基づき、スケールを活用して即興演奏を行い、リズムがスウィングしてたらジャズ…くらいの雑な知識しかなく、歴史やジャンルなどに関しては少しずつ勉強中です。

「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL(以下:ラブシュプ)」はそんな自分の固定観念的なジャズ像を新しくしてくれる場だなと。脈々と受け継がれている要素を感じさせてくれながら、従来の楽器構成とは違う楽器の音もどんどん入る。リズムも複雑に変化する。ヒップホップ等他ジャンルとのクロスオーバーもある。ジャズは面白いし、常に進化しているんだなと感じさせてくれるフェスです。

秩父という緑に囲まれた自然豊かな場所で、風のそよぐ音や鳥のさえずる音と音楽が融合する環境で、素晴らしい音楽を聴くことができるというのは最高です。

ちなみに地元秩父の食材を活用したフェス飯もかなり充実しています。私は、DJ TENTの近くに座って、ビール飲みながらフェス飯を食べて、流れてくる曲をShazamりながら検索をかけて調べる…というのが去年からの定番の過ごし方です。食べすぎました。

秩父のクラフトビール(IPA大好き)とジビエ料理。
いのしし汁と鹿肉串焼き。

見たアーティストについて感想あれこれ。


Chloé Juliette

最初の始まり方からアンビエントだなと感じたのですが、そのまま神秘的・幻想的な雰囲気で曲がどんどん繋がれていきます。

選曲がとにかく私好みで、曇り空の秩父の自然にとてもよくマッチしていてとても心地よかった。ほろ酔いなのもあって、終始浮遊感のようなものを感じながら鑑賞していました。

DJの方々が曲を選び繋げる時には、何かテーマや意図などがあると思って聴いているのですが、最後の最後に静かな語り口でそれを教えてくれました(ECMレコード縛りだったのだとか)。

とても素敵な選曲とお人柄でした。またどこかでDJプレイを堪能したいです。

Penthouse with 馬場智章

Penthouseは曲を聴いたのもこのフェスの場が初めてだったのですが、ピアニスト角野隼斗さんは知ってました(クラシックとポップスシーン、どちらで知ってたかは不明)。

心地よい音楽に乗る男女ツインボーカルの歌声が素敵でした。

特に、怪我を押してまでフェスへの出演を熱望した大島真帆さんのボーカルからは喜びがあふれているように感じました。角野さんと2人で披露してた曲が最高でした。

馬場智章さんが1曲参加をされていて、自分の出番がこの後なので来てください!と呼び掛けておられました。

馬場智章

THEATRE STAGEのPenthouseのステージから、GREEN STAGEの馬場智章さんのステージへ。

ラブシュプはTHEATRE STAGEとGREEN STAGEの導線が一本でタイムテーブルも交互なのでその気になれば何度でも往復してステージを楽しむこともできるし、フェス飯を食べる時間を自分で作ることもできる。そのあたりの自由度が高いフェスだと思います。

さて馬場さんのステージ。

馬場さんと言えば映画『BLUE GIANT』ですね。ただし、まだ未視聴です…。

この段階でお酒が3杯入っていたので、音楽の効果もあって気分がハイになりすぎて逆に記憶がないのですが(ダメじゃん)、最後の1曲の演奏の高揚感にはかなり圧倒されました!馬場さんの演奏を聴けてよかったです!

馬場さんと言えば、

2日前に発表された、BE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」THE FIRST TAKEのホーンに参加されているのですが、この後に出番を控えているBE:FIRSTメンバー2人は馬場さんに気づいているかな…ということが気になって仕方がなくてソワソワしてたダンスボーカルオタクでした。

ちなみにBE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」は以前noteで記事を書いたことがあるのですが、Just the Two of Us進行が楽曲のベースになっている部分があるので、ジャズ・R&B的なアレンジもバッチリマッチするのはある意味納得です。

ホーン×トロピカルハウス×R&Bアレンジによる再解釈…というところで言えば、三浦大知のドリカムカバー「決戦は金曜日」は本当にオススメです。

Blue Lab Beatsは外で堪能しつつ、次のステージへ。

柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

我らが柳樂先生、近くで見ればもしかしたら知り合いもいるかな…と思いつつ、フェス飯を食べつつShazamるという自分の至高の過ごし方を優先しました。

ジャズについてはまだまだ勉強中です。ですが、柳樂さんの記事を読んだりDJプレイを聴くと、ジャズというジャンルは他ジャンルとの接近によって拡張しているということを感じるし、ジャズだけではなく音楽そのものも面白いと再認識できます。

後ろから眺めていると、柳樂さんの選曲された曲で前の方で聴いていた方が自由に体を揺らして踊っていたのが本当に印象的でした。

最後まで見たかったのですが、次の出番に備えて移動しました…会場のなかからもDJ TENTが盛り上がっているのを感じていました。

SKY-HI & BMSG POSSE (ShowMinorSavage - Aile The Shota,MANATO & SOTA from BE:FIRST / REIKO) with SOIL&"PIMP"SESSIONS

今回の参加名義が長い…(DINNER PARTYも長くなりますが…)

SKY-HIは、私と付き合いが長いオタク仲間であれば、

AAA活動の傍ら某有名フリースタイルラップバトルに出てた2009年ごろからの私の「推し」…というイメージがあるかと思うのですが、そんな彼も今や社長になり、若手を預かり育成するという立場になったということもあり、最近は「推し」というよりは、見守り隊になっています。

読売ジャイアンツとBE:FIRSTとのコラボ試合。

2日前にジャイアンツとのコラボ試合で、ジャイアンツのユニフォーム着て始球式したり歌って踊ったり、ジャビットやヴィーナスと一緒にいろいろ盛り上げ役してた人たちが、今回はジャズフェスとはなかなか幅が広い。なお試合は3-9で負けました(私はG党です。松原聖弥選手と坂本勇人選手推しですが、観戦時は岡本和真選手のレプリカを着ています)。

SOTAはKENZO(DA PUMP)の元教え子なので、ちょっと特別。ジャズフェスで、あの雰囲気で、世界一を何度も取った方のダンスを見られるのは眼福でしかなかったです。秩父まで来た甲斐があった!

SOIL&"PIMP"SESSIONSとのコラボということもあり、SOIL&"PIMP"SESSIONSがこれまで様々なアーティストをfeat.に迎えていた曲をメンバーが歌うというのがひとつの目玉でもありました。

三浦大知参加曲はMANATOが担当。ボーカルの安定感は流石でした。

野田洋次郎参加曲はAile The Shotaが担当。Aile The Shotaの独特の歌声も秩父の自然に合いますね。SKY-HI、SOIL&"PIMP"SESSIONS、Aile The Shotaは昨年のラブシュプではGREEN STAGEだったので、ロックフェス的に言えば今回ステージが「上がった」ということになるのでしょうか。

ちなみに私の今回一番の「お目当て」は、BMSG練習生(トレイニー)のREIKOだったのですが、それは話が長くなるので、またの機会に書けたら。

SKY-HI社長も最後には、「最後はDINNER PARTYで酔っぱらって盛り上がって帰ります!」みたいな発言をしてゴキゲンに。

DINNER PARTY FEATURING TERRACE MARTIN, ROBERT GRASPER, KAMASI WASHINGTON

大トリ中の大トリ、満を持してDINNER PARTYの登場。ここまで残ったお客さんがTHERTRE STAGEに全員終結して、その場のほぼ全員が神々の演奏を堪能しようとワクワクしている雰囲気が始まる前からビンビンに伝わってきました。

矢野利裕先生の『学校するからだ』を読んでから、ますますその場の「空気感」も込みでライブ鑑賞やスポーツ観戦をするようになりました。

神々の演奏にただただ圧倒される中、アドリブが延々と続く中、それがいつまでも続いて欲しいと願う中、どこかから始まる拍手と歓声。そこでやっと自分自身もめいっぱいの拍手で演奏に賞賛を送る。ライブもアーティストと観客、周りにいる方々との空気感も含めた相互コミュニケーションだなと思わずにはいられませんでした。

サックスの音に「表情」をつけて観客とコール&レスポンスしてたのも、笑いが起こっていたのも本当にすごい現象だなと。

神々の演奏は語彙力がほぼなくなるくらいに、ただただ「すごい」の一言なのですが、サポートのJustin Tyson(Dr)とBurniss Travis(Ba)等も本当に「ヤバい」の一言。素晴らしい演奏を前にすると語彙力がなくなるとは、まさにこのことなのですね…特にJustin Tysonの音数とスネアの音にとにかく震えていました。

所謂喫茶店や飲食店でまったり雰囲気に浸るジャズとはまた違う、生きたエキサイティングなジャズがそこにはありました。本当に楽しかった!


以上、「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023」の2日目感想あれこれでした!

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