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経営者の小さな孤独

売れるってなんだろう。

何十億円も売り上げたヒット商品をいくつか持つ経営者との打ち合わせの中でしみじみ思った。

大ヒット商品が必ずしも思い入れがすごくあるものとは限らないのはよくある話だ。

まあいいものだけど本当に売れるのかな、という商品がすごく売れてしまうと、その商品が会社のイメージのコアな部分になってしまったりする。

だからダメってわけでもないけど、それだけじゃないんだよなという気持ちも正直あったり。

反対に好きな気持ちがいまでも溢れてる商品はそんなに売れなかったり。

でもまあ、そんなものですよね。話をしながらお互いに納得する。

売れはしなかったけど、そのとき好きな気持ちが溢れて、それをかたちに出来たのは嬉しかったしそれでいいと経営者も思ってる。

もちろん、いくら好きな商品がかたちにできても「売れなければ」経営は成り立たないのも分かりすぎるぐらい分かってるんだけど。

ただ、売れなかったけど「好きな商品なんだよなぁ」と言葉にするときの経営者の小さな孤独がなんか好きなのだ。