2020年にA-haのTake On Meが流れすぎ
ちょいちょい気になってた。なんでだろう。耳に触れるのだ。
何が? って話だけど楽曲。仕事中って風の音、鳥のさえずりと何かしら音楽が聴こえるでもなく流れてないと仕事が捗らないマンなので、だいたい何か音を流してる。
聴こうっていう意思のもとではなく、環境的な意味合いが大きいのでプレイリスト的なのじゃなくラジオみたいなのがいい。自分の意思とまったく無関係に勝手に流れてくれるもの。
なので、TuneInにお世話になることが多い。TuneInっていまも聴かれてるんだろうか。少数派な気もするけど。
で、ほんと適当にそのとき受信できる(という言い方もおかしいんだけど)ラジオ局に合せるのだけど、だいたいどの局でも必ずA-haの『Take On Me』が流れるのだ。ほんと聴かない日はないぐらい。なんで?
1980年代のシンセポップの名曲だし、YouTubeで再生回数10億4700万回超えしてるし、みんな大好きなのはわかる。
でも、だいたい聴いてて他に流れるのはKaty Perryの『Firework』とかTaylor Swiftの『Shake It Off』、Rudeの『MAGIC!』(ある日のBayernのラジオ局)みたいなので、その中でA-haの『Take On Me』はどう考えても異質。
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まあ、発表当時のMVも異質(というか2020年のいま観ても新しいのか古いのかよくわからない)だったから、そういうものかもしれないのだけど。
それにしてもそんなに世界中の人、好きなのかな。何か意味あるんじゃないか。
そう思ってあらためて歌詞を眺めてたら、もしかしたら「いま」だからっていうのも少しあるのかも。
いろんなものに距離が出来てしまってる。見える距離も見えない距離も。
すぐ近くにあるはずなのに遠かったり、ずっと感触があったはずなのに思い出せなくなったり。
そういう気持ちって哀しいことだけどほぼ世界中にある。でも、それを嘆いてもいられなくてもう一度見つけ直したい。
『Take On Me』の冒頭の歌詞もそう思って聴くと「そんな」気がしてこなくもない。
We're talking away
I don't know what
I'm to say I'll say it anyway
Today's another day to find you
ずっと喋ってる気もするけど
何言おうとしたんだっけな
まあいいや 言うよ
きょうは君を見つけ直す日なんだ
Take on me, take me on
I'll be gone, in a day or two
僕に触れてよ そのまま連れてってよ
じゃないとどこか行ってしまうから きょうかあしたかわからないけど
うん。切ない。でも密やかでささやかな希望があって。
そんなふうにみんな聴いてるのかもしれないし、聴いてないかもしれない。でもまあ、2020年のいま毎日にように聴いてるのは事実だから。
I'm to say パンツ千円を。
追記:The Weeknd の『Blinding Lights』も同じくめっちゃ流れてくるので80年代と2020年代が妙なグルーヴを描いてます。