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世界レコード

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生きることを仕事にするときに考えたこと、出会ったものたち
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2020年8月の記事一覧

教養とは受け止められることである

教養とは受け止められることである

手ごわい言葉だなといつも思う。「教養」という言葉だ。

もっと教養を身につけたい、なんてふわっと言いがちだけど、そもそも本当に「身につけられる」ものなんだろうか。その時点からすでに疑念がちらつく。もちろん自分に対して。

仮に、教養が身につけられるものだとしたら、それは何らかのかたちで「教養の素」であったり、なんなら「お得な教養セット」としてどこかに用意されていてもおかしくない。

それこそ、何か

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研究所のトラウマが蘇った日

研究所のトラウマが蘇った日

ストゼロ、お前……そうなのか。いや、そもそも個人的には飲まないんだけどさ。

パリッコさんによる、みんな大好きデイリーポータルZの「酒蒸し法・ザ・ファイナル」の記事。

どう考えても「おいしい」しかない「酒蒸し」という調理法がある。一般的には日本酒とか白ワインなのだけど、それを巷にある他の種類のお酒でやってみたらどうなるのかという探究実験記事。

これ、読んだらわかるけど「おもしろ記事」じゃない。

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細胞レベルで読みたくなるかならないか

細胞レベルで読みたくなるかならないか

すごく久しぶりに新聞の論説を読んだ。たまたま自分に関係あるテーマが目に入ったからだ。

結論から言えば、わかってたけどやっぱりびっくりした。あまりの入ってこなさに。

いまって、noteを使ってるというか読んでる人の中で、紙でもデジタルでもニュースメディアじゃなくて「新聞」いう媒体を日常的に読んでる人ってどれぐらいなんだろう?

クロス集計されたピンポイントなデータは手元にないけど、総務省が毎年行

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パクチーと転校生の哀しみを踊れ

パクチーと転校生の哀しみを踊れ

なかなか人には言えない哀しみというのがある。

たとえば、パクチーがわからないこと。いや、わかりますよ。ハーブ系の野菜ですよね。草鍋とか生春巻きに入ってるあれでしょ。

それはわかるんだけど、なぜ人はあんなにパクチーで盛り上がれるのかがわからないのだ。ちょっと前からパクチー人気と言われても、どうもピンとこないし。

何人かで持ち寄り料理の集まり的なことをしたときも、誰かがパクチー料理(?)を一品忍

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「胸の傷」が痛む話

「胸の傷」が痛む話

いまさらだけど、noteのSEOがつよつよすぎて「なぜ、いまこのnoteの記事が読まれる?」現象が界隈で多発している。

まあGoogle先生(この呼び方、いまもされてんのかな)の検索アルゴリズムのアップデート(不定期)によってGoogle部長(そんな呼び方はない)からの評価は変動するのであれだけど。

ただ、どうやらGoogle検索品質評価ガイドラインで記されている、いわゆる「YMYL」系に当て

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隙間がなくなるとあぶない話

隙間がなくなるとあぶない話

隙間がないなぁと思う。余白と言ってもいいけど。

あ、べつに「隙間論」とかじゃないよ。土曜日だし、夏はすぐ逃げていくしそんな難しいこと考えたくないと思うし。

なんだろう。まあ、無駄な隙間はいらないっていう考え方というか、システムで生きていくにはそのほうがいいのもわかる。意味のある分子を増やすか、意味のない分母を減らして生きる。

本来、隙間とつながってたコンテンツも、いつの間にか隙間を全部埋めて

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