久しぶりに、一人カラオケ行った話。

ちゃちゃちゃー!ひじき茶々です🍵

一人カラオケに久しぶりに行ってきました。
感染対策の為、マイクにカバーをつけるように言われました。

ガッチリつけました。

1時間の短い時間をめいっぱい楽しみました。

久しぶりに普段より大きな声を出した。

喉を通ってでた声が、毎回のごとく、掠れている。

少し無理やりに声を使う。

僕は正直、歌は下手だ。音程が合わないことが多い。

学生の頃、カラオケというものに初めて言った時、怖かったんだ。

こんな大きな音が出る小さな部屋で、どうしてみんな楽しそうなのか本気でわからなかった。

その頃から今まで、静を好んでいたから。

静かな部屋で読書を楽しむことが僕の唯一の生きがいだった。

紙をめくる音と、自然の音。
静かだからこそ、聞こえるささやかな音を楽しみながら、読む本はより一層格別だった。

一人カラオケをやるようなってから、気づいたことがある。

声は出さないと枯れていくということ。

そして、声を出すことでストレスを発散させていけるということ。

年数結構経ってから気づくもんだなぁ、なんて思う。
僕は、人にどう思われるのかをすごく気にしていた。
それは、誰に対してもそうだ。

僕は嫌われるということが、異常に怖かったのだろう。

人に自分の声が聞こえるのもすごく怖かった。

自分の声がすごく嫌だった。

自分という存在も嫌だった。

他人とカラオケをしている時、査定されているような気がして、いつも、不安でいっぱいだった。

心がぎゅっと掴まれたように、怖さがいっぱい。

声が震えていく。

出来るなら、歌いたくなかった。
人に自分の声を聞かせたくなかった。

そんな私が、人がいないとはいえ、ひとりカラオケをしている。

なんとなく不思議な気分になった。

今回気づいたら、全てアニメソングになっていた。
明るい曲調が多かったのは無意識の中の願いだろう。

普段、歌おうとすると暗めの曲が多いのに。


もやもやとした感情をかき消すように、普段の三倍くらいの声の大きさで、がむしゃらに歌っていく。

楽しい。

僕、声出すの楽しいのか?

めちゃくちゃな音程。

採点なんて付けたら、音程を示すバーが上行ったり下行ったりするんだろうな。

それでも、全ての不安を覆い尽くす光になるように、がむしゃらな1時間になっていった。

よし、やるぞ!

スッキリした顔でカラオケ店を去った私だった。

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