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「紫陽花の山」(あじさいのやま)

 茨城県桜川市の「雨引観音 ・雨引山楽法寺」さまのプロモーション映像です。

PVですが、映像を仕事にしてからはじめて「好きなように作っていいよ」と、映画的な表現に挑戦させていただきました。自分にとっての記念碑的な作品を紹介させてください。

お寺のPVなので、まず仏教の考え方について調べました。そして、観音さまという存在は、私たちが生まれたときから、「観て」「聞いて」いる存在だということを知りました。観ていて、(音を)聞いているから、「観音」なのですね。

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観音さまが見ているその視線の先には、主人公がいます。

だから主人公はいつも後ろ姿で映ります。自分が生まれたときから、お母さん以外にも、ずっと自分を見ていてくれるひとがいる…という考え方は、単純に「良いな」と思いました。

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主人公の人生は波乱万丈です。

プロデューサーと共に物語を作ってきました。私たち関係者が経験した深い悲しみ、いさかい、希望が詰まっています。

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一見、ひとりの少年の、父の死、震災、妻との不和、孫の誕生、妻の死…を経て、老年になるまで…を描いているようですが、実は、これはひとりの個人の物語ということではなく、たくさんのひとの人生の一部分を描いています。

少年は、あなたであり、私であり、すべての個人です。

観音さまは、たびたび女性の姿として描かれると聞きました。

主人公の人生の要所要所で、女性が登場します。友達だったり、恋人だったり、妻だったり、娘だったり、孫だったり…

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すべては思い通りにならないという「一切皆苦(いっさいかいく)」の様々な苦しみが物語のなかにちりばめられていますが、それらを内包し、誰もかれもが、たくさんの命のなかの、煌めくひとつの命として、生きているということの尊さを感じてほしいのです。

そういえば、紫陽花(あじさい)の花に「諸行無常(しょぎょうむじょう・すべては移り変わること)」という花言葉があること知り、作品の最後に、水中花の紫陽花の映像を入れました。

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花言葉の理由は、紫陽花の花の色が日々変わっていくからだそうです。

人生は日々変化していく、自分の心の持ちようで、周りの人も変わっていく…という教えは、すぐに怒ったり気落ちしてしまう自分にも言い聞かせたいです。

私の人生も、みなさんの人生も、誰かが後ろから見守ってくれていて「あなたの幸せを願っている」…というのが、この作品のテーマの一つです。

桜の季節と、紫陽花の季節にたびたびご紹介させてください。

◆以下、キャスト・スタッフのクレジットです。

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いつまでも聴いていたい、素晴らしい音楽を作ってくださった一ノ瀬響さん、たくさんのキャストを手配してくださったOffice YOSHIDAさん、ありがとうございました。書ききれませんが、出演者、協力者のみなさま、ありがとうございました!

ショートフィルム
「紫陽花の山」(あじさいのやま)

【提供】
雨引観音 雨引山楽法寺

【企画・制作】
プロジェクト茨城

【制作協力】
ヴォストーク

【撮影協力】
笠間フィルムコミッション

【茨城ロケ制作協力】
Yプロダクション

【キャスティング協力】
Office YOSHIDA
谷口昭仁

【車両協力】
Yプロダクション

【協力】
笠間高校メディア芸術科映像専攻
瀬谷裕美
江田光保
池内美沙

【ナレーション】
櫻川めぐ

【音楽】
一ノ瀬 響

【ヴァイオリン&ヴィオラ】
押鐘貴之

【撮影】
石川陽一

【特殊メイク】
鈴木美和

【ヘアメイク】
森沢志穂未
春日井翠

【制作応援】
長谷川啓一郎
尾形卓朗

【サウンドデザイン】
創音 平間文人

【MA】
スタジオシャーマニカ

【監督・脚本】
西川文恵

【出演】(出演順)
<主人公>
石川二和子
しゅん

石川宙樹
暖人
高梨翔和
西野令恩

蒼木 龍

吉田ヒトシ

阿久津好章

<主人公の妻>
美桜
瑠璃海

大場はるか

上村愛香

南風佳子

<その他>
千鶴
祐生
相川麻美
Kazu
大久保正幸
沖野谷文子
矢口昭仁
小林寧子
AKINO LEE
Reina
中野 葵
中野彰紘
西田 敬
伊刀嘉紘
國吉 舞

田村千尋
清円
内海いぶき
Becky
大京寺 亮
坂本三桂
冨山 将


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