私のカウンセリング考
私は『離婚カウンセラー』という肩書でカウンセリングを始めた。
無料・有料を合わせたら、2000件以上のご相談をお受けしてきた。
カウンセラーになったのは、市役所に勤めていたときに毎日色々な人がいろいろな相談に来ているのを見て、
「世の中、こんなに相談したい人が居るんだ。だったら私は相談に乗れる人間になりたい」
と思っていたところに、たまたま目にした広告に
『離婚カウンセラー』
という文字を見つけ、
「離婚経験があり、私のようにしんどい思いをする人の役に少しで立てれば」
と、離婚カウンセラーになることを目指した。
そこから私のカウンセラー活動が始まり、もう15年めになった。
カウンセラーになった当初、少しでも勉強したいという思いから
『心理カウンセリング協会』というところで数年間学ばせていただいた。
その時、師と仰いでいた先輩カウンセラーの会長に
「カウンセラーは心理学ではなく心理を学びなさい。
経営学を学んだからって、すぐに会社を経営できるかと言ったらそうじゃないでしょ。
それと同じ。
カウンセラーも心理学を学んでもカウンセリングはできないんです」
そう教えられた。
この言葉は15年経った今でもとても大切にしていて、私は日々、人の心理について考えている。
読む本も心理学のものを選ぶのではなく『心理』を学べるものか、カウンセングや聞く技術が磨けるものを選ぶようにしている。
最近のカウンセリング業界を見ていると、私の駆け出しのときに学ばせていただいたような場より、如何にネット集客をするかばかりになってしまったのがとても気になっている。
これがもう残念過ぎてならない。
カウンセリングの技術や、人の心のことをわかろうとすることより、如何に上手に集客するか……その技術ばかり磨こうとする駆け出しカウンセラー。
そしてそれを教えてお金にしようとする講師たち。
その被害はすべてクライアントさんが被る形になる。
私の元には、今までに何人も
「他でカウンセリングを受けて来たのだけど、全く解決できなかった」
という人が来た。
話を聞いてみると苦笑いしてしまうようなことを言われた人や、「それじゃ余計に迷ってしまうよね」というようなことを言われた人。
それによって苦しみが増えてしまった人の何と多いことか。
私はそんなカウンセリング業界をなんとかしたいって本気で思ってる。
もっともっと本気で人の心理について考えてもらいたい。
カウンセラーってどんなことをしなきゃいけない仕事なのか、一人でもいいから気づいてもらいたい。
そんな思いが日々強くなって来たので、この場を借りて、私が現場で感じたこと、考えていることを書いて行きたいと思っています。
近い将来、本気で問題を解決できるカウンセラーを育てられるように。
そんなプラットフォームを作れるよう、全力で頑張りたいと思います。
よろしければサポートをお願いいたします。 いただいたサポートは、これからのカウンセリング事業に使わせていただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします!