プログラマの三大美徳『怠惰・短気・傲慢』

こんにちは!今週のnoteは、東京大学のかつべが担当します。

私はプログラミングを趣味としているのですが、プログラマの中で有名な「プログラマの三大美徳」というものについて、受験勉強にも絡めながら紹介したいと思います。

プログラマの三大美徳
・怠惰
・短気
・傲慢

驚きましたか?

マイナスなイメージを与えるこの言葉たちですが、プログラマとして成功するにはこれら三つを兼ね備える必要があります。本当です。

怠惰

怠惰の対義語は「勤勉」です。一般的に勤勉は良いものとされていますが、プログラマの場合必ずしもそうではありません。

例えば、似たような作業を繰り返す仕事を振られたと考えてみましょう。勤勉なプログラマならば、苦もなく作業を繰り返すでしょう。しかし、怠惰なプログラマなら作業を自動化するプログラムを書き、コンピュータに作業をやらせて定時で帰ります。

作業効率も、プログラミング技能の向上度も、怠惰なプログラマが上なのは明らかです。これは受験勉強でも同じです。怠惰な人なら、暗記するときわざわざ紙に何度も書くような真似はしません。もっと効率の高い方法を調べて実行します。数学でも、分厚い問題集を何周もするようなことはしません。問題を一問といたら、要は何をわかっていたら解けたのかを分析、抽出してポイします。

短気

例えば、システムに不具合が発生してプログラムを書き直さなければならなくなったとしましょう。

短気なプログラマならイラついて、もう二度と不具合が発生しないプログラムを追究します。気長なプログラマなら、そんな不具合にもどっしり構え、目に付くおかしなところだけ直します。次また不具合が発生して、顧客に迷惑がかかっても気にしません。

どちらが良いかは一目瞭然だと思います。これは受験勉強でも同じです。短気な人なら、一度してしまった間違いは二度としないようにします。そもそも間違えないように、間違えやすいポイントを気にしながら授業に臨んでいるかもしれません。

傲慢

傲慢なプログラマは自分の作成したプログラムが他人に批判されることを非常に嫌がります。よって、高品質なプログラムを作成し、品質の維持に努めます。また、他人の批判を先読みして能動的に品質を追い求めます。他人の意見をありがたがって待つような人は、指摘されたところだけを直す受動的な仕事をしかねません。

これは受験勉強でも同じです。傲慢な人は自分が他人より成績が下であるという状況を嫌います。常に一位に拘り続け、陰ながら努力を重ね、その努力をひけらかしたりはしません。

まとめ

私はプログラミング、及び受験勉強を通してこれら三つの大切さを身をもって感じました。

成長のためには、真面目さ・勤勉さは時に障害になります。本質を捉え、努力が報われるための努力をしましょう。

最後に、ある寓話を紹介して終わりたいと思います。

昔々、一人の木こりが材木屋に仕事を探しにいった。
給金はよく、仕事の条件もさらによかったので、木こりはそこでしっかり役に立とうと決心した。 最初の日、親方のところへ挨拶に向かうと、親方は斧を一本手渡して森の一角を割り当てた。
男はやる気満々で森に向かい、その日一日で18本の木を切り倒したのだった。 「よくやったな」親方は言った。「この調子で頼むぞ」 翌朝は誰よりも早く起きて森に向かった。
ところがその日は努力も虚しく15本が精一杯だった。 「疲れているに違いない」そう考えた木こりはその日、日暮れとともに寝ることにした。
夜明けがくると、18本の記録を超えてやるぞ、と心に決めて床を出た。 ところが18本どころかその半分も切り倒せなかった。 次の日は7本、そのまた次の日は5本、そして最後には夕方になっても2本目の木と格闘していた。
何と言われるだろうとびくびくしながらも、木こりは親方に正直に報告して、これでも力のかぎりやっているのです、と誓った。
親方は彼にこう尋ねた。「最後に斧を研いだのはいつだ?」
「斧を研ぐ?研いでいる時間はありませんでした。木を切るのに精一杯です」

(引用:「ビジネス寓話50選」)

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