オンライン授業の可能性ーヘキサフレクサゴン自己紹介で演習スタート
オンラインの可能性と希望ー学生からのうれしい評価
2020年度後期の授業が終わってしばらくたちました。今年で最後の早稲田大学での非常勤講師、担当したオンラインでの演習「世代間交流の理論と実践」が開始前の予想に反して対面授業をこえて好評でした。コロナ下で、そしてどんな時でも学生と楽しく充実した授業ができるように、自分なりにまとめておきたいと思います。
毎年5回、生涯学習大学の高齢者の皆さんと実際に合同演習を実施してきましたが、コロナで生涯学習大学が中止になり、また、学生同士も完全オンライン授業で直接会えない中での実施となりました。学生と一緒に演習をつくり、15回を終えるとき、受講生からは
☆率直にとても楽しかったです!
☆オンラインをマイナスに捉えていた面が多かったが、オンラインに可能性や希望をもつことができた。
☆コロナ渦でもちゃんと学べると初めて実感できた演習でした。
☆この演習は発表やディスカッションの機会が多くて、全く退屈することなく楽しく毎回の授業を受けることが出来ました。
☆受講生も先生も皆さん温かい雰囲気で、一限でも負担に感じることなく、楽しく授業を受けることができました。
☆先生も授業全体もとてもあたたかい雰囲気で、1限で大変だなと思うことがあっても、そんなことは忘れてとても楽しく授業に参加することができました。
☆工夫を凝らしたzoomによる授業はとても新鮮で楽しかったです。あらためて人と会話をする大切さ、楽しさを確認することができました。半年間ありがとうございました。
など、学生と一緒にコロナの時代に挑戦して演習を創り上げたことに前向きの評価をたくさんいただくことができました。(匿名で紹介することを前提に書いてもらいました)
目標!オンライン・ファシリテーターになろうーコロナの時代に挑戦
前期、本務校でオンライン授業をしてきたものの、それでもオンラインの授業、それも演習は私も初心者です。初回演習で、学生に高齢者との交流の実践はできなくなったけれども、「オンラインでも世代間交流を実践できる研究的共同実践者=ファシリテーター・コーディネーターになる」ことを目標としようと呼びかけました。
研究的共同実践者とは、私が教職課程の授業でめざす教員の姿です。教職ではありませんが、ICT化する社会の中でのパンデミックという人類の未曾有の事態の中で、誰も知らないオンラインでの充実した演習が実現できるように、私も学生も共同して交流を実践し可能性を探究しようと話し合いました。そして、演習を CPEP Collaborative(共同) Playful(楽しくワクワク) Experimental(研究・実験的) Practice(実践)(私の造語です)ですすめることを提案しました。
自己紹介ヘキサフレクサゴン・YouTube動画作成から演習スタート
最初の数回の授業は、「オンラインでも人と人をつなぐ自分の技を持とう」をテーマに、15回の演習で楽しくリラックスしてメンバーが交流できるようになるためのアイスブレイク実践です。そのために、私の持つ技"ヘキサフレクサゴンで自己紹介”を視聴し、全員がYouTube自己紹介動画を受講生に公開することを最初の課題としました。
その次の演習では、zoomのブレイクアウトルームでグループに分かれて、自己紹介動画を見ながら、雑談も交えて自己紹介の時間としました。実は、早稲田の演習でこの取り組みをする前にはかなり悩んで躊躇したのですが、最終回の感想で多くの学生が前向きに評価してくれました。
一部を紹介します。
☆最初のYouTubeに動画を載せるという課題はハードルが高いなと感じましたが、いざ作ってみたらとても楽しかったです。みんなの自己紹介も様々に工夫がされていて見ていて楽しく、この活動があったからこそ各班の発表も工夫が生まれたのかなと思いました。
☆この演習ではYouTubeやオンラインでのグループ発表等、初めてのことをたくさん体験して、実際の世代間交流は難しかったけどそれ以上の学びを得ることができたなと思います。
☆先生のヘキサフレクサゴンの自己紹介と算数の歌、とても印象に残っていますし、緊張していた私をリラックスさせてくださいました。
☆オンライン授業というこれまでとは違った形での授業となり先生にもご苦労があったかと思いますが、ヘキサフレクサゴンでの自己紹介から始まり私たちの自主性や協調性を引き出す授業を展開してくださる先生の工夫が感じられて、やっぱり先生は場をファシリテートするのがお上手だなと思いました。
☆私個人としてはYouTubeの自己紹介動画が面白かったなと思っていて、他の授業ではできないような取り組みを実践できて、この半年間とても有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
☆とても温かい雰囲気の中で、YOUTUBEやアイスブレイクなどオンライン上での交流の可能性を感じました。
☆この授業はまず初めにヘキサフレクサゴンを皆さんと持ち寄って自己紹介する時間が設けられていたり、何より先生が優しくあたたかい雰囲気をお持ちなのでリラックスして臨めました。
☆私は極度の人見知りかつあがり症なので、演習のように双方性のある授業はどうしても緊張してしまい憂鬱になりがちなのですが、この授業はまず初めにヘキサフレクサゴンを皆さんと持ち寄って自己紹介する時間が設けられていたり、何より先生が優しくあたたかい雰囲気をお持ちなのでリラックスして臨めました。
国内や韓国・イタリアなどで実施してきた小学生やオトナの算数教室のために開発したプログラムなのですが、教職課程以外の学生のためにも活用できることを発見することもできました。作り方の説明は以下から。
続く
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