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「マルゴ」 ウラジミール・ナボコフ

篠田一士 訳  河出書房新社


マルゴ

今日から、ナボコフ「マルゴ」を読んでいる。「ロリータ」の素型?光線の描き方が細かくてよい。
(2008 03/31)

「マルゴ」はナボコフのストーリーテーラーとしての魅力を存分に楽しめる作品。読者も捕まえたと思ったらすり抜けていくマルゴとストーリーにはまっていくはず。多分…
(2008 04/01)

「マルゴ」はなんか「ナナ」の20世紀バージョンでもあるわけなのかな。ナナの時代には演劇だったものが、マルゴの時代には映画になる。もちろん、小説手法においても…今日読み終わるかな。
(2008 04/02)

後日談

本日、文社古典新訳文庫版「カメラ・オブスクーラ」購入。「マルゴ」の元々のロシア語版からの翻訳。2つの言語版があることが多いナボコフの中でも、この作品はかなり差異があるらしいとのこと。
(2011 09/27)

さっき知ったけど、この光文社古典新訳文庫5周年企画?として、YouTubeで訳者貝澤氏とお馴染み?沼野氏のナボコフトークが聞ける。その中で、ナボコフはベルクソンをよく読んでいて、その時間認識(持続)がこの小説にも現れている、という話も出た。あとは、この作品、篠田氏の英語版からの訳(「マルゴ」)だけでなく、その前にフランス語版からの和訳もある(このフランス語版はロシア語からの訳らしいが・・・「マグダ」)。
(2012 01/09)

邦訳整理(2023年現在)


「マグダ」 川崎竹一 訳 河出書房新社 (1960年 フランス語版からの重訳)
「マルゴ」 篠田一士 訳 河出書房新社 (1967年 ナボコフの英訳版)←本記録の訳
「カメラ・オブスクーラ」 貝澤哉 訳 光文社古典新訳文庫(2011年 ロシア語版)
「マグダ」 川崎加代子 訳 未知谷 (2014年 ロシア語版)

「カメラ・オブスクーラ」読書記録

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