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【後編】スマートホーム業界歴10年の僕が作った最新カオスマップを、カテゴリ別に解説【1万字超】

今回作ったカオスマップは、僕にとっての大作となった。

今回のカオスマップは12のカテゴリーに分けて、時計のような仕切りでカテゴリーを配置している。全てのカテゴリーの解説を書いていたら、1万字を超えるこれまた大作となったため上記のnoteでは、はじめに1時のところに位置する「スマートホームセキュリティ」という領域を解説した。僕らが通常コンサルティングサービスでしか話さない内容に触れていくので、有料記事化してみた。

今回のnoteでは、2時のところに位置する「インシュアテック(損保系)」という領域から全てのカテゴリーを網羅し、解説していきたい。


インシュアテック(損保系)

損害保険系企業もインシュアテックという形でDXを進めている企業が増えているが、グローバルで見ると意外にも思えるかもしれないが損害保険会社がスマートホームに取り組み、保険とセットでスマートホームを提供する例が増え続けている。

2022年の9月には米国損保の大手State Farmがホームセキュリティ大手ADTに15億ドル(140円/ドル換算で約2100億円)を出資し15%の株式を獲得した。ちなみにADTにはGoogleも2020年に4.5億ドル出資し、2022年には追加で1.5億ドル出資をコミットしているくらい注目されている。ADTは警備会社で150年以上の歴史がある伝統的企業ではあるが、スマートホームの分野でもスマートホームセキュリティを早くから提供しており、今では注目の企業に成長している。

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