ブドウの機械収穫がスゴい🍇
こんにちは。
オーストラリアのワイナリーで働いているフミです🍇
先日、機械収穫を見に行きました!
ワイン用ぶどうは、
手で一つひとつ収穫する方法と、
機械で収穫する方法があります。
たかが収穫方法、と思われるかもしれませんが、
醸造方法、ひいては味わいにも影響がある、
大きなポイントでもあります。
手摘みは、果皮が傷つかない、選果できる、
と言ったメリットがありますが、
コストと時間がかかります。
機械収穫は、その反対。
また、機械では収穫できない立地や仕立て方もあるほか、
果粒で収穫されるため、
茎ごと使う醸造方法には使えません。
というふうに習っていたのですが、
それを実際見に行ってきました✨
機械を先導する車、
摘まれた実を受け取る車の2台並走です。
ブドウの列の上を機械が通り、
木を揺らして実を落とします。
落とした後は
ベルトコンベアーのようなもので集められ、
容器に入れられていきます。
話を聞いているだけだと、
そんなにうまく実だけとれるもの?
葉っぱとか入りそうだし、
木にたくさん実が残っていそう。
と思っていたのですが、スゴい。
ほぼ取りこぼしがないし、
実だけがどんどん集められる。
一説によれば、
機械収穫の取りこぼしよりも、
手収穫の摘み逃しの方が多いと聞いたこともあります。
こんなに綺麗に実ばかり取れるのか…
葉は多分、結構落ちますが、
途中の工程で地面に落とされていくみたいです。
どうしても、ワインスクールで習う印象だと、
機械収穫が安価なワイン用で、
手収穫の方がいい、と思いがち。
たしかに、もしコストが同じだったら
手収穫を選ぶのかもしれないけど、
一長一短のようですね。
とくに、収穫の時間が短くて済むのは、
味わいにもメリットがあるそう。
朝早くから、10時ごろまでに
6トン超の収穫を終えたこの日。
秋なので、まだすこしひんやりとした空気。
ぶどうの実もひんやり。
収穫時点でほかほかになってしまっていると、
酸化や腐敗が早いとも言われ、
冷えていることでリスクが回避できるのですね。
早朝どころか、夜中の収穫を
採用しているワイナリーもあるそうで、
アロマや糖度の面からも、
メリットがあるそうです。
私のいるワイナリーは、
小さな自社畑と、買いぶどうで
ワインを作っています。
この日は、デイビッドの畑のぶどうでした。
タンク、樽、ぶどうひとつひとつに
育ての親がいて、顔が浮かびます。
来年の今頃には、
収穫のこの日のこととデイビッドを思い出しながら
ワインを口にし始めることができる。
今からとても楽しみです🍷
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