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オンライン飲み会の前に。

電話が苦手である。

突然電話をしてくる人の意味が分からない。

どうして、メールやラインではだめなのだろう。電話をすぐする人は、「急いでたから!」「しゃべる方がラクじゃん!」というけれど、急いでいるからこそ、情報が人目で分かるメールを添えるべきだし、喋る方がラクに至っては、そちらの都合だから、やはりひとこと「電話してもいいですか」が必要だ。


私は、電話に、何かしら悪いことがバレた時に鳴るものというイメージが強く、家の電話であれ、携帯であれ、鳴ると怖くて少し時間を置いてしまう。というか、出ない。

何かしらの悪い事ことというのは、図書館の本の延滞、学校をズル休みした、習い事をサボったなどである。

高校生のとき、度々学校をサボっていた。そういうときは、家をいつもと同じ時間に出て、少し経ってから携帯で学校に連絡を入れるのだが、一度だけ携帯が壊れていたため、公衆電話から連絡をしたことがあった。

アリバイも完璧で、家を出たはいいものの、やっぱりお腹が痛いので帰りますという体だ。しかし、担任の先生は、その場では欠席を了承したにも関わらず、家に確認を入れていたのだ。

学校が終わる時間に家に帰ると、母は「あんた、今日何してたの?」と言った。全身の血の気が引くとは、このことだった。

日頃から頭のキレる先生だったが、まさにしてやられた。グリム童話に載っていてもおかしくないような失敗である。大学はいくら休もうとも放っておかれるので、学校からの連絡は無くなったが、いまだに「この電話は、先生から……?」と一瞬思ってしまう。学校をズル休みしようと思っている高校生は、「サボりの連絡を公衆電話からしない」ということを、肝に銘じてほしい。


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