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医師と結婚して離婚した話〜謎の医者妻


謎のミク友

結婚後、専業主婦となり時間を持て余していた頃、はじめてSNSというものを利用した。


mixiだ。


もともと、このように物を書くのは好きだったので、楽しみながら日常の一コマを投稿し、友人たちと交流していた。



投稿の中に、夫や子どものことも書いてはいたが、素性を知られるようなことはあまり書かないようにしていたため、夫の職業のことも触れなかった。



しかし、ある時、たまたま「当直」だとかいうことを書いたのがきっかけだったのか、ある女性から「おともだち申請」が届いた。



その時は、特に拒否する理由もなかったので、承認して「ミク友」になった。



その女性から突然、ダイレクトメッセージが届き、



「もしかして、ご主人はお医者様ですか?」


と。




それからというもの、
メッセージのやり取りや、彼女の投稿を目にするにつれて、異様な印象を受けるようになった。



聞いてもいないのに、

夫との馴れ初めから事細かく話出し、病院での勤務体制から、生活スタイルまでありとあらゆることを書いてメッセージを寄越してくる。 

ちなみに、この女性はもともと看護師で、職場で出会ったそう。



ーーーーーーーーーー

私と夫の馴れ初めは、飲み会でした。


私がトイレを済ませて戻ろうとしたら、彼が待ち伏せしていて、
「俺のこと、好きなんだろ?」
と、キスをされました。

ーーーーーーーーーー


…………………
…………………


……で?




私は、どうしたら良いのだろう。



この人は、何をしたいのだろう。



誰かに発信したいのなら、ブログでも書けばいいのに、見ず知らずの私にメッセージを送ってきて、こんな赤裸々な話をしてどうするんだろう??




これだけではない。



子どもの習い事や、乗っている車
子育てに対するポリシーなどを延々と話してくる。

どーーーーーでもいい。



挙句、
「おたくはどうですか?」


みたいに、根掘り葉掘り訊いてくる。



面倒くさいことこの上ない。




返信が面倒になり、スルーすることも多かった。今思えば、ブロック事案である。




更に、その異様さが際立っていたのは彼女の投稿だった。



基本的に、彼女の投稿は



「医者という崇高な仕事をしている素晴らしい夫を支える素晴らしいワタクシ」



というエッセンスで構成されていた。
目を見張るような自己陶酔ぶりだった。



ハイセンスな食事、子どもを医師にするための努力、豪華な家族旅行、高級車、などなどそれらの写真と共に、


良妻賢母なワタクシ通信がほぼ毎日更新されるのだった。




もう、「キラキラ」投稿のつもりだったのかも知れないが、
もはや「ギラギラ」した感じになっており、
品性があるように見せていたのだろうが、
それはそれは目を覆いたくなるような浅ましさが全面に出ていた。


謎の言い訳


ある日の投稿で、




「私がナースになったのは、決して医者と結婚したかったからではない」




という、謎の言い訳じみた内容が延々と綴られていた。




誰も何も責めていないのに、一体誰に対して何のために、こんなに必死に言い訳しているのか、、





もう本当に、謎を通り越して気持ち悪さを感じた。





史上最大にモヤッた一言


そんな風にして、よく分からない投稿やメッセージにも慣れてきた頃、



私の離婚が成立し、それまでmixi内の私の投稿には、歪ながらも家族3人で暮らした日々の思い出が詰まっていた。


それまで、楽しくSNS上で交流してきた人たちもたくさんいた。



でも…


もうここでアカウントを削除しよう。
思い出も、一旦消してスッキリしよう。




と、思い、離婚する旨と、これまで楽しくお付き合い頂いた方々に向けて感謝の気持ちを込めて最後の投稿を書いた。



案の定。

そこには、彼女のコメントもあった。




何と書かれていたかと言うと…
全文までは覚えていないが、



「離婚を決意された、その勇気に対し、同じ医者の妻として尊敬します」





ぬおーーーーっ??????
モヤモヤモヤモヤーーーっ☁️☁️☁️




私史上最大級のモヤり感。




そして、壮大な違和感。







医者の妻として尊敬します




って、何なん!?!?!!?




その背景を読み解いてみようと、私は試みた。




思うに…




彼女は夫と結婚したのではなく、医者というステータスと結婚したのだ。



そして、私も

夫と結婚したのではなく、生活の安定と結婚したのだ。




似た物同士かよ(笑)
やだなぁ、もう…




それはさておき、とりあえずコメントを返さないといけない…。



私は

「夫が無職であれ、アルバイトであれ、国家公務員であれ、パイロットであれ、職業関係なく離婚を選択していました。」


的なことを書いた記憶がある。

実際は、生活の安定が保証されていなければ、そもそも結婚していなかったのだから、半分は嘘だな
(てへぺろ)






もういいわ…
もう、こんな彼女ともオサラバだ。
どう思われても知るものか。



今思うと「マウンティング」というやつだったのかも知れないが、あまりの内容に



「へーーーー…(°▽°)」
という心持ちと反応でしかなかった。



あれから十数年。

彼女はどうしているのだろうか。




さて、次回は怒涛の別居、調停離婚について書いてみたいと思います。


今日もありがとうございました!



教訓
【いじめやハラスメントは、受け取る側がそのように認識することで成り立つように、マウンティングも同じ原理だとしたら、それを逆手に取って、気付かないか、あるいは鈍感なフリをすることで、相手の思惑は見事に失敗すると思われる。】

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