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商品開発に対する私の想いとマーケティング

随分 昔の話ですが、、、

NYの大学で専攻したのは 国際マーケティング科

一番面白かったのが、Consumer behavior(消費者行動)クラスでした。

消費者が商品やサービスを購入する際の行動や心理を分析したり、戦略を立てたりするのですが、これがすごく楽しかった!

マーケットインでの商品開発の仕方なども習いました。

なるほど、マーケットをリサーチして
分析して
ターゲットを選んで
商品開発をして
広告などを仕掛けていって
消費者が欲しいものを作れば(理論的には)
売れる!
(厳密に言うとそんなに簡単なことではありませんが)

でも実際 自分が商品開発をして、
化粧品を作ろう!となったときに
消費者のほしいものを作って
売るぞ!儲けるぞ!
という気持ちが吹っ飛んでしまったのです。

儲けるぞ!よりも 
めっちゃいいものを作りたい!と。

ちょっと難しい方のプロダクトアウトというものをやってしまったわけですね。。。

だってFORISAの発売は
私にとって一生に1度の大イベントでしたから
マジョリティの消費者がほしがるものよりも
自分がまず欲しい!

自信をもって「FORISAってすごくいいから使ってごらん!」
って自分の大事な友達や家族に勧められるものを作りたかった。

私がマーケティングの天才だったり、
社員がわんさかいてマーケティングや営業に
力を入れられる状況であれば、
それでもいけるのかもしれません。。。

でも、、、

私...... 一人だし
う〜ん、と迷ったこともありました。

古巣の資生堂関係者からも
このマーケティング(ターゲット層や、価格や商品の内容について)の矛盾について、かなりご指摘を受けました。

それでも
成分の質を下げたくないし、
成分を薄めたくないし、
使ってくれる人に喜んで欲しかった。

昔の話とは言え、
せっかく本場アメリカでマーケティングを習っておきながら
マーケットインを生かさず
我が道を突っ走ってしまった私。

ターゲットカスタマーや
ミッションビジョンは
商品を作ってからでも
変えられますが
作った商品の中身は変えられない。

FORISAフォリサの売上予測は
想定よりも遙かに遅く
いつまで経っても伸び率がゆるやかですが

継続して購入してくださるお客様や
シミやシワやほうれい線の
お悩みから解放されているお客様の笑顔を見ると
やっぱり中身を妥協しなくてよかった
と今では思っています。

そしてまたしても私は
FORISAをさらにグレードアップしていこうと目論んでいます。

NY大学時代にさんざんアメリカ人に
クレイジーと言われた私。

普通じゃ面白くない
自ら壁を作って乗り越える
困難を困難と思わないって
最近言われたけど
そうかもなと思い始めた今日この頃。

いろいろな人のお力をお借りしながら
今度はマーケティングを意識しながら
商品とサービスはグレードアップしつつ
少しずつシフトしていきます。

(原文:2018年3月10日記)