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【セラピストの働き方】キャリア選択、どっちに進むのが正解か?


・自分のキャリア形成でどういった方向に進むのが正しいのかわからない。
・ちゃんと正しいキャリア形成を行えているかが不安。
・どのように学んでいけばいいのか不安になる。
・ VUCAの時代にあった進み方を考えたい。
・先のことを考えたいけど、日々の業務に追われてビジョンを描けていない。

という方へ。


キャリア形成において「正しい道」を探そうと肩肘に力が入っていませんか。
学校の問題や資格試験には「正解」がありますが、いまわたしたちの身のまわりの生活や仕事におけるほとんどの場面で「これが正しい!」という絶対正解は存在しません。
もちろんセラピストの働き方、キャリアの歩み方においても。

キャリア形成において正解がないと考えられる理由は3つあります。

1.その人の個性やおかれた状況によって、ベストな選択肢は変わる

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そもそも自身のキャリアに疑問や違和感を覚えるときというのは、自分自身の個性(好きなこと、得意なこと、大事にしたい価値観)が基準となって、その基準と比べて現状は「意にそぐわないな」と感じているはず。

そうであれば、これからとるべき選択肢の基準にも「自分の軸」があります。

だから出発点は、

「自分の好きなもの(自分が自然と興味関心をもっているもの)は何か?」

「自分は何をしたいのか、将来成し遂げたいことは何か?」

「自分の得意なこと(それほど苦にならず、他人よりも上手にできること)は何か?」

「“これだけは譲れない”、自分が大事にしたいことは何か?(家族とゆっくり過ごすこと、趣味に費やす時間、仲間と協力して成果を上げる、など)

を考えることです。

もちろん家族や職場のことなど、すべて自分の思い通りにはいかない事情もあるでしょう。

置かれた状況もふまえたうえで、「いまの自分にとって最善」の道を進んでいくのがベスト。それも自分の中でどう腑に落とすか、折り合いをつけるかという選択次第です。

2.変化の激しい、先行きの不透明な時代には、いまの「常識」や「当たり前」が明日も続いているとは限らない。

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現在は「VUCA(ブーカ)時代」といわれます。

VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の4つの単語の頭文字をとった造語で、2010年代ころから社会情勢やビジネス界でも使われるようになってきました。

ひと言でいうと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を表しています。

大企業でも、それまで一般的だった「終身雇用」型の働き方が崩れています。さまざまなテクノロジー、ICTの発達によってわたしたちの生活も劇的に変わっています。

10年前に、いまこんなにiPhoneが普及し、サブスクで動画を楽しみ、現金を持たずにお買い物する未来を想像できたでしょうか?

「何が正しいか」で選ぼうとすると、この急激な変化についていけなくなります。いま正解とおぼしきものごとが、明日には無用の産物とされているかもしれません。

わたしが理学療法士として働きはじめた頃は、経験を積んで大学で教えたり、協会で研修会講師をしたりするステップアップに憧れていました。
でももはや、そのイスはどれほどあるでしょう。

キャリアの選択肢はその次代や状況によって変わります。VUCAだからこそ、「これが正解だ!こうすべきだ!」ととらわれずに、あなたなりに自由にキャリアを思い描いてみてはいかがでしょうか


3.変わっていく、チャレンジしていくプロセスを楽しんだらいい!

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フューチャリストの尾原和啓さんは

ゴールから逆算してステップアップしていく生き方ではなく、日々歩いていること自体に喜びを感じ、瞬間瞬間のひらめきに従って柔軟に対応していく生き方。
変化の早い時代にはこちらのほうが合っているかもしれません。
(『プロセスエコノミー(P16)』より)


と述べています。

これって、「今ここ」を丁寧に生きている姿だと思います。

どうしても人は過去の後悔や未来の心配をおもって不安になるもの。
でもそれは一番大事な「この瞬間」をおざなりにしていることでもあります。

自分を取り囲む時代や状況が目まぐるしく変化するならば、自らもその変化に応じて対応していく。「いいもの(結果)を手に入れよう」と執着するのではなく、その「プロセス、道のり」自体を味わおうと発想を転換してみてはいかがでしょうか。

急流にもまれながら体勢を整え、その迫力やスリルを味わう「ラフティング」みたいなイメージ。

ビジネス界も「よい商品をつくれば売れる」アウトプットを重視するモデルから、「その生産過程や体験を共有する」プロセスに着目したモデルが増えてきています。オンラインサロンやクラウドファンディングが盛んになっているのもその現れですよね。

ではいざ自分がオリジナルのプロセスを味わうためにはどうすればいいのでしょうか?

やっぱりここでも前述したように、「自分の軸」をもっておく。
自分の好きなことや得意なこと、大事にしているものを自覚しておくことで、アンテナが立ち、それにふさわしい情報や出会いに敏感になれます。

そしてちょっとでも“面白そう”、“やってみたいな”と思ったものがあれば手を出してみる。いきなり結果を求めたり、ずっと続けないといけないと思ったりする必要はありません。

大事なのは自分に「しっくりくる」かどうか。しっくりくれば本格的に力を入れて続ければいいし、合わないと思えばやめてもいい。

体験することで気づけることがたくさんあります。
まずは気軽に、小さく始めてみましょう!

まとめ

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“正しいキャリア形成のやり方がわからなくて不安”という方へ、「キャリア形成に絶対正解はない」3つの理由と、その状況で最善の道を進む考え方を書きました。

かく言うわたしも、自分の進む道につねに“これでいいのかな…”とモヤモヤを抱えてきました。独立したいまでも将来の不安が尽きることはありません。

でも絶対正解は存在しなくとも、自分が納得できる、満足できる生き方をしたいのです。

必要なのは、“いまの状況で最善の道は?”と考える力と、手を出してみるフットワーク、進みながら修正していく柔軟性

一緒に考え、キャリアをデザインしていきましょう!

*デザインとは「美しさ」や「使いやすさ」「斬新さ」などの意図・狙いを実現させるために、よりよいものを目指して創意工夫することを指します。(実用日本語表現辞典より)

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