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福祉は人と社会

 先日,私はなぜ福祉を目指すようになったのか,その上で何故ソーシャルワークを学ぶことになったのかを改めて考えるようになった。整理すると,障害者差別と地域に関心がある理由であった。障害者差別を身近に見たこともあり,その差別と立ち向かうために何を為すべきかという点であること,地域は地域活動の中で地元の人口減少社会を思いながら,そしてこの地域で何もないで終わることのない,その地域で掘り起こし活動を展開していくことを得た高校時代があったと思う。大学時代にはソーシャルワークだけでなくその他の援助技術を学ぶ研修にも出向いた。この研修のきっかけも今日の社会問題に対応したためでもあった。このように私は福祉を目指すきっかけづくりが社会的ニーズに応じ,そのニーズから生み出されていく知が試されたのだと思う。前回の投稿にも記載した相模原障害者施設殺傷事件に関することもその一つである。そして今年も再び援助技術を学ぶ研修に向けて早速申込した。これもまた社会的ニーズに応じたものになる。社会的ニーズを掴むためにもその社会の中にあるリアルを見るそして考える,構築することが福祉では求められているのではないだろうか。何もない(何も知らない)から始まりそこから隠されたものを活用し展開していくこと,これは人と社会でも共通なものとしてあると私は思っている。

2021年 浦臼町にて

 最後に今回の投稿の写真は大学時代に北海道浦臼町を訪れた時の写真である。浦臼町は人口が約1600人という町の中で,福祉の活動や地域のリアルを自主的に活動してきた。この活動の中でこの地域の課題に困っている声が多くあったことを覚えている。私はこのリアルも貴重なものとなった。福祉は人と社会に対して働きかけていく機能があること,その機能には力を発揮していくためのアプローチが欠かせないと思う。これが今回のテーマの福祉は人と社会である。

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