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世代が変わっても、みんなつながりを求めている話

スマホひとつで様々な「つながり」を得ることができる世の中になった。




総務省のデータによると、20代、30代の個人保有率も90%を超えている。

簡単にインターネットを利用できる環境が整っており、ネット環境がなければ、生まれなかったものもあるほどだ。

twitter、Facebook、Instagram、一度も顔を合わしたこともない人とも交流できるコミュニケーションツールがある。そのため、個人を知るためにまずSNSでどのような人かを調べれば、その人の輪郭を掴むことは容易くなった。

自分もまたSNSのつながりから、人生が変わったことがあるため、SNS全てが悪いものではないという考え方もある。

幸いにも、犯罪に巻き込まれるようなことがなかった。気軽に繋がれるからこそ、価値観や視野が広がった。

その結果が、社会人から大学生になった経験であり、今自分がいる環境、
考え方が全てではないということを身体で知った。

「僕、つながりが欲しいんですよね……」

会社の新卒の後輩が声をかけてきた。簡単につながれる物があるにも関わらず、つながりを求めていた。学校と自宅のコミュニティしか知らず、SNS自体が校則で禁止になっていたとのこと。

ネットの繋がりから、犯罪になったネガティブなニュースしか報道されないのもあるのだろう。ネットに関するポジティブなニュースは、まるでないように思われている。

そのイメージは、違うということをここで言いたい。

19歳のとき、自分も会社や地元以外のつながりを求めていた。
気持ちはわからなくもない。会社と自宅の往復。その場所しか知らないため、「ここが全てなんだ……」という思考停止状態になっていたのを覚えている。

唯一、世界を広げてくれたのは、mixiであった。「オフ会」というネット上で交流をはかっていた同士が、リアルに会い飲み会や立食パーティー形式の交流をはかる。目的は人それぞれで、友達が欲しい。恋人が欲しい。言葉に出すことはなかったと思うが、つながりを求めていた。

そこで出会った年上の女性がいた。その方は、社会人から大学生になるというキャリアを持っていた。その方に触れたのもきっかけであり、SNSの使い方は世代を超えたつながりを生んでくれるものではないかと感じる。

あれから、10年経った。

新しいコミュニティのカタチ「オンラインサロン」というものが生まれていた。Facebookのグループ内で、サロンオーナーと呼ばれる方が、自分の知見や経験を共有して、会社では経験できないことを実際に経験した。


「様々な業界をオンラインサロンを通じて経験している……」
新鮮な気持ちであった。

そのコンセプトに共感をしたメンバーが多く、熱量が高い人がたくさんいた。
「やります!」という声をあげやすい環境が形成されており、自分もイベント運営、書籍の制作、その業界に所属をしていないとわからないことに、手を挙げて、飛び込んでみたからこそ得たものがあった。

サロンのメンバーとともに活動をしたからこそ、「信頼」という、つながりを得た。
考えるとつながりを得たと感じることは、自分から動いて掴み取ろうという姿勢と意識だ。

「今の自分を変えたい……」

思うことは誰にでもできる。
そこから、どのように動いて考えて、つながりをつくっていくのは自分だ。

面白いと思ったら、まずやってみる。すぐに行動に移してみる。最初は失敗するかもしれないが、恐れずにやってみる。人と人とのつながりは、簡単に構築できるものではない。

年月をかけて、つくっていく。

SNSを通じて、つながることが出来ても密度の濃い「つながり」をつくるには時間が必要ということがわかった。

「まだ見ぬ人々と交流がしたい、通信をしたい!」

最初は綺麗な理由だったと思う。当たり前になって、気がついたら生活の一部になっていた。

世代や時代が新しくなっていっても、つながりの問題はずっとなくならないと思う。

ただ今一度考えて欲しい。




通信の意味は、「信頼を通すこと」
そのことを考えて時間をかけなければ、密度の濃い「つながり」は、生まれないものだと思うから。

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