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そういうふうにできている話

「今週もなんとか、課題の提出に間に合った……」

余裕を持って、ライターズ倶楽部の課題を仕上げて、提出をすることが出来なくなっている。先週も、提出日の30分前に提出をした。ライティングゼミのときには考えられないほど、前倒しで考えることが、出来なくなっているのだ。

「来週は、前日までに完成させて、余裕をもってやるぞ」

課題を提出したとき、毎度意気込んでやっているのだが、気づいた時には週末になっており、
「まだ大丈夫!」根拠のない自信が生まれ、いつもギリギリになって課題を提出している。

「熱量、どこかにいってしまったのだろうか……」

ライティングゼミを受講していた際は、課題ありきで1週間の予定を作成して、それに合わせて予定を立てていた。

「あのネタを記事にしたいな、これを入れたら面白くなりそう……」前向きに考えていたように思える。しかし、ある程度書けるようになり、変な自信が生まれてしまったのかもしれない。

何個か記事が掲載されると、「まだいけるはず……」余裕がないのに余裕があるように見せた自分が出てきた。

人の感情は、簡単に変わる。

ずっと熱量を持ったまま何事も打ち込むのには、エネルギーが必要だ。そこで、取り組む日をこと細かく設定をした。

インプットをする日は、日曜、火曜、木曜。
ネット記事、書籍、参考になるものを片っ端から拾い集めて、使えそうだなというものをメモ帳に書いて、ネタのストックをしておく。

アウトプットをする日は、月曜、水曜、金曜。
インプットだけでは、自分の理解に結びつかないため、集めたものを説明できるようにする。noteなどのブログ記事に思っていることを自分なりの言葉にしてみることにした。

自分の生活リズムに合わせて、自分との約束を設定しなければいけない。

ここまで考えておいて、紙にも書き、実行に移そうとしたのだが出来ない。自分に苛立ちを覚えた。

理由は簡単だった。

計画を立てることに満足をしてしまい、それがしっかりと再現できるものなのかを考えていなかったのだ。

それもそのはず、調べ物をしているはずなのに、Twitterを開きネットサーフィンをする。夢中になって、いつの間にか時間が過ぎている。そのことを踏まえていなかった。

人は機械ではない。浮き沈みやその日の体調が万全なのか。予想外の出来事もある。
計画を立てた週は、風邪をひいてしまい、体調がすぐれないこともあった。

数えるとキリがない。

ふと、思い出した。さくらももこさんのエッセイ「そういうふうにできている」に似たようなことが書かれていた。


子どもの頃、たまった日記の宿題に嘘八百を並べて、大人になってからも同じようなことをして、自分の進歩のなさを痛感したが、怒られるよりましで、大人になっても怒られないようにどんな手段を選ばない。と、

産婦人科に行き基礎体温を記録するように言われるのだが、三日坊主で終わるである。夫にしっかりと記録しているのかと聞かれ、焦った著者は、デタラメな記録を書き、3ヶ月続ける。夫には嘘がバレずに済んだというものであった。

最終的に「インチキもしばらく続ければ、本物になる。継続は力なり」

「嘘はよくない!」とツッコミを入れたくなるようなオチなのだが、なぜか前向きに捉えているのだ。それだけではなく、これは人間の真理をついており、今の自分の状況に当てはめることができた。

ダラダラと続けるというのは、生産性が悪い。仕事の質も担保出来なくなるから、ただそれを続けられることは才能というのは間違いはないと思う。

書くことも然り、思っていることを一気に書き出せる瞬間もあるのだが、手が止まってしまうときだってある。そんなとき、気分を変えて、本を読んだり、映画を見たりなど書くことから離れてみるのもいい。

続きからはじめること、切りのいいところで辞めてみること。

機械のようにずっと同じ動作ができるわけではない。

集中するのにも体力を使う。ふと、リラックスしたときにアイデアが湧いてくるものだ。

その思いついたアイデアを忘れないように、しっかりメモをして、再び言葉を紡いで書くことができれば、より良いコンテンツを生み出せる。

「成長のための時間なんだ……」と前向きに捉えることにすれば、自分を責めることなく、ご自愛できるのであれば、次のステージに上がるためのバネになる。

焦らなくていい。

しっかりと向き合っている証拠なんだから。と自分に言い聞かせているが、この記事もギリギリまで粘って、しっかり確認をして、

「まだ、大丈夫!締め切りまで時間がある」と思っているのだから、

人間ってとことん追い込まれないと、変われないんだなって感じている。

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