#みんなの2000字 参加記事紹介④


気がついたら、もう11月の中旬になっていました。

ついに #みんな2000字 最後の記事紹介です。しっかり駆け抜けていき、畳んでいきたいと思います!

では、どうぞ!!

31.頭のなかを流れているもの #みんなの2000字 /定家明香さん

それでも、おもしろがって読んでくれるだろうか。
大人なんてこんなもんか、と呆れてしまうだろうか。

文章を書くことそのものが好きだった小さいときの記憶。想像していた未来と今が少し違っていても、今も書き続ける継続力がステキな作品です。
自分も小さい頃の自分に今の作品を読んで感想が聞けるのなら、是非とも聞いてみたいと思った一本です。

32.混ざって広がってサイコーな世界を生きていく/武田ヒ歌さん

他人の視点を借りたり、異国の空気に触れたり、たえがたい悲しみの一部に触れてみたり。そうやって、自分と他人の世界が融けあっていく感覚にすがりながら生きている。

目に映るすべてのモノはメッセージであって、そのときの感情、思考は変わっていってしまうもの。「世界観」の解釈はひとりひとり違うモノだからこそ面白い。クリエイティブに正解はなくて自分で創っていくモノ。自由に表現していいものだと思った作品です。


33.2020年を生きるアーティストの彼は「それでも世界からアートは消えないし僕が残す」と言った/トルテさん

日々過ごしている家庭とか、行ったことのある場所とか、出会った人々とか、いろいろな記憶を結び付けて作品にします。今までにない新しいものを作ったとしても、既にあるものから発想を膨らませてできたものです。

創作物は今まで生きてきたことの体験から結びつき、自分なりの解釈で表現すること。自分もnoteを書いたり、写真を撮ったりするのは、自分の体験したことや表現したいことのひとつの手段の方法なのではないかと思いました。視点を変える、日常の気づきに敏感に反応していきたいですね。

34.【小説】満月の夜はとても静かで、うるさい。 #みんなの2000字 /肋骨さん

「俺のこと、縛っといてよ。朝まででいいから」

冒頭で「え、どういうこと……」と気になってしまい、結局彼は、何をもとめていたのだろうかと考えてしまった作品です。好意なのか、はたまた縛られたかったのか、様々な解釈ができる小説だと感じました。

35.両替。【ショートショート】/果報者さん

5円も1円も同様です。神社の賽銭箱やなんらかの募金箱に入れられたそれらには、確かな願いが込められている。それはまぎれもなく特別です。

お金の価値と人の思いを表現した作品です。お金の価値は、人それぞれであり、体験にお金を使うか、自分が欲しいと思うモノにお金を使うか、思いや願いは他人にはわからないものであると教えてくれた一本です。年齢を重ねると物欲より体験にお金をかけたくなるのは大人になった証拠なのでしょうか。

36.穴あき in the U.K./逆佐亭 裕らくさん

いつまで経っても左の靴下だけビシャビシャです。靴下ビシャ男です。足ヴィシャスです。

靴も消耗品ですし、毎日同じ革靴を履いていたら穴も開いてしまいますよね……。この記事を読んだときに、クラファンしてマネタイズをしてみたらいかがでしょうか?と本気考えてしまった自分がいたのですが、どうやらこの「足ビシャス」の件はもう解決したようです。記事を読み進めると笑いが止まらなくなる作品のひとつです。

37.小学5年生15キロ無一文の旅/森のカルロス大根さん

見つけたのは家まで歩いて30分の地点。それならば歩き切った達成感の方が俺のためになるだろう、とわざと見過ごしたと告白された。

オープンキャンパスにて親子喧嘩をしてしまい、校舎を出て家に帰る思い出を振り返る作品です。もし、自分が小学5年生で見ず知らずの場所から家に帰ることはできるのだろうか?というとできないと思います。最終的に父親は息子に気がつき、歩いて帰ってくることを信じて待っていたことがステキなエピソードでした。

38.いつか深夜に過去と出会える日を待ちながら #みんなの2000字 /SuzukiAyuさん

体がお湯に押されて自然と声が出てしまいます。もはや本能。狭い座席で縮こまっていた手足を思いっきり伸ばします。肩までつかって大の字になりお湯を感じる。

夜行バスで旅行に行く描写が文章から伝わる作品です。夜行バスで目的地に着くと、すぐさま銭湯のある場所を探して、湯船に浸かりたくなります。長時間同じ体勢でいると、身体中がもう伸びを求めてくる感覚。すごくわかります。久しぶりに夜行バスで旅行に行き、見つけた銭湯に浸かって「あ〜〜」っていう声をあげたいなって思いました。

39.老害にはなりたくないのだけど、もしかして。

どの年齢でも、どんな状況でも、それぞれの苦労もあって、努力もあって、うまくいくこともいかないことも、反省もあって。

ひとつひとつの言葉から相手のことを想像して、物事をフラットに捉えれないかを考えている作品です。特に人間関係は相手のことをどれだけ考えられるかが重要であり、ずっと一緒にいるから「大丈夫」というものではないもので、歳を重ねても想像力を働かせていくことを忘れずにやっていきたいという感情がヒシヒシと伝わる一本です。

40.アメリカと大阪の類似性について【テキトーな話】/マリナ油森さん

大阪人は相手を見る。相手を見たうえでボケのジャブを打ち、イケると踏んだら思いっきりアクセルを踏む。そう、大阪人のボケは親愛の証。イケると踏んだ相手にボケをスルーされると深く傷つく。

「ほんまにおっしゃる通りや……!」と頷いてしまいました。30年ほど大阪人やっておりますが、とことん相手を見て、行けそうやったら笑いを入れたいというサービス精神は、刷り込まれていて、相手が笑ったら「勝った……」っていう感覚はもう病みつきになるんですよね。これはもうアメリカ行ってアメリカ人を笑わせに行くしかないかもしれない……!!そんな作品です。

41.ばあばのインスタ/ルミさん

自分の表現したものに、いろんな人からいいねが付いたり、コメントをもらったりして、知らない誰かと交流する。
ネットの世界には、そういう楽しみがあるということを知ってほしいと思っていた。その入り口に、今、母が立っている。

母親がインターネットに興味を持って、タブレットを使いこなしファッション指南動画や料理動画を見て生活に活用していく姿もあり、ルミさんのSNSの世界に引き込めるかもしれない!と踏んで、インスタを勧めていく過程が面白かったです。そして、最後にnoteとTwitterのアカウントは内緒。というフィニッシュが鮮やかでした。


あとがき

はじめてnoteで企画を立ち上げて、40本の記事を読みひとつひとつの作品を読んで感想を書くことの楽しさ、新鮮な気持ちでした。特に企画を立ち上げたときに、「本当に参加をしてくれる人がいるのだろうか」という不安もありました。

企画は楽しい。ただ自分の熱量をしっかり維持し続けることも大切であったこと。自分がその企画を前のめりで楽しむことが、醍醐味なのではないかと感じました。

次、企画をするのだろうかというと、しばらくはしないかな……と思います。
ただ、この経験は間違いなく自分の要素になったと思います。

企画に参加された方々、
サポートを買って出てくれた。武田ヒ歌くん嶋田 智駄伽(ちたか)くん

本当にありがとうございました!

末筆ながら、これにて企画を畳み終わりたいと思います!

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