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個人として優秀だがチームとしてはダメ 諦めから生まれた自分らしいリーダー像 #未来のチームの作り方

会社員でもなく、ましてやチームリーダーでもない、どちらかといえば個人での仕事が多い私が、なぜ未来のチームの作り方にこれだけ心を奪われたか。

「未来のチームの作り方」新刊発売記念イベントに参加し、交流会で複業のバランスのとり方について質問した際、藤村さんが私に向けて話してくれた言葉。

うちのチームにも、複業でどちらも楽しいから毎日力を注いでいたところ、突然体が動かなくなって休業してしまった人がいる。どうしても好奇心や仕事の面白さから、体の変調に気づかないふりをしてしまった。それが重なり、ある日起き上がれなくなってしまう。そういう怖さがあるんです。だから、仕事が楽しければ楽しいほど、体調に無理のかからないところを自分でケアして判断してくださいね。一度崩した体調が戻るには、どれだけの期間がかかるかわからないですからね。

初めて会った私に、チームメンバーの経験談を交え、そんな温かい言葉をかけてくれた。まず体調を気にかけ、そこから働き方のバランスをどのように判断するか委ねる。

この言葉で、藤村さんが私にとって理想のリーダーであると実感した。

それからというもの、何度となく「未来のチームの作り方」を読み返している。

そして、この1冊が私の生き方にも大きな変化をもたらしてくれた。

もう一度、藤村さんとお話する機会を持ちたいという思いが、今形になろうとしている。

そしてその思いに賛同してくれた仲間たち。住む場所も、働き方も、年齢も全く異なる人たちが思いを同じくしたもの同士、チームとして動き出す。

これも未来のチームの形なのかもしれない。


***

チームで働くあなたの希望につながる

『チームワーク溢れる社会を創る』が企業理念であり、100人100通りの働き方を目指すサイボウズ。

働き方自体が多様性を持ち、リモートワークや出社時間もまちまち、各々が自由に決められる働き方。

一般的な企業や働き方に凝り固まった頭を持っていると、そんな自由な働き方でチームワーク溢れる社会を創るには程遠いのではないかと少々疑り深くなってしまう。

会社自体が先進的な考え方だからうまくいくんでしょ。

うちみたいなところでは無理無理。


そんなあきらめ気分のあなたに、ぜひ読んでほしい。


それが

「未来のチームの作り方」

この本は

サイボウズ式編集部編集長の藤村能光さん

が、苦悩と葛藤を抱えながら、自らが見つけた新しいリーダー像に向かって成長していく冒険物語でもある。

諦めから生み出された未来のチームのリーダー像

カリスマ性を持ち、グイグイとメンバーを引っ張っていく絶対的な権力を持ったリーダーが定めた目標やスローガンに対し、有無を言わさず従わせる。部下も不平不満がありつつも、その場では何も言えずしぶしぶそのリーダーに従う体制。

これでは、飲み会での憂さ晴らしだけが楽しみになり、チームワークは上司の悪口の上に成り立つものになりがちでは?

試行錯誤を繰り返し、自分はそのタイプではないと気づいた藤村さんが導き出したリーダー像。

チームメンバーが切り出せずにいることを、ザツダンや1on1であぶり出す。例えばそれが趣味の映画の話だけであったとしても、不毛な時間だと思われようとも、繰り返し行う雑談の中から本心を引き出す。

まず話を聞くことに集中し、その後リーダー自身の弱音も隠さず話してくれる、そんなリーダーであれば、つい心も緩み、本音も弱音も伝えられる。心理的安全性が担保された職場であれば、得意分野、どうしても苦手なもの、できればやりたくない業務も素直に伝えることができる。

また、人間誰しも感情や体調に左右されやすい。悪意のない些細な言葉も悪くとらえてしまう時もある。こんな時、今日は体調が悪い、ナーバスになりがちだと伝えられる環境があれば疑心暗鬼になる必要もない。チーム内の空気が健全であれば、余計な諍いにエネルギーを削がれることもなく、業務や進むべき目的に向かって力を注ぎこめる。

働きやすい職場、一つの目標に向かって突き進めるチームはここが違う。

もちろんサイボウズはグループウェアを開発、提供する企業であるから、ソフトウェアの活用についても触れている。ただ、これに関しては、導入できないから未来のチームを作ることが不可能という訳ではなく、少しでも変化を起こそうとする人がいれば、その人がチームリーダーになり、盛り立てて行けるのだ。

藤村さんがチームの中に見出すもの

藤村さんが経験した挫折や失敗から相手を思いやる心や人間力を高め、人の痛みにも敏感になる。リーダーが弱みをさらけ出すことで誰もが話しやすい空気を生み出す。

視座を変え、この立場であればどんな風に感じるのか、なぜこの思いに至るのか、幅広い視点、視野からチーム内を見渡してみる。

そこには仕事だけではない、チームメンバーへの深い愛が存在する。

この本が与えてくれたもの

この本は単なるリーダー論を唱えているのではなく、そして特定の人に限られた話ではない。

チームメンバーをつなぎ価値を見出していく力、相手を思いやる気持ち、はたまたSNSやツール利用時に誤解を招きやすい書き込みに対する注意点など、チームビルディングに留まらず、人間力を育成する上で勇気を与えてくれる本だ。

福岡で著者・藤村さんに会える貴重な機会

最初にもお伝えしたように、もう一度藤村さんとお話したいという思いが叶い、11/30に福岡市赤坂にて #未来のチームの作り方福岡・飲み会  開催が決定致しました。


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