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読書の功罪 トラウマの蘇り

最近週に一冊は本を読んでいる。幼い頃から本を読み、自分だけの世界に入り込むことが好きだったが、いつからか忙しさにかまけて読まなくなってしまった。

この夏かなり体調を崩したことから、仕事量をセーブし、少し自分に甘く生きてみようと、自分のやりたいことを優先することにした。

読み始めると、時間を無理くり作って読み進めたくなる。やっぱり垂れ流しのメディアよりも新鮮味があり、考えながら、共感しながら読む楽しさ、何より自分の世界の広がりが感じられた。

ただ世界が広がるということは、一方で刺激を受けやすくなるのもこれまた事実である。思わぬところで過去の自分を見出してしまい、トラウマが蘇るという恐ろしい事態に見舞われた。

しかも、地下鉄の中で調子よくページを繰っている時に、


まさかこんなところに自分がいるなんて...


全く関係のないテーマの小説だったため、油断していた。

胸がきゅうっと音を立てるように拒絶し、息苦しさを覚えた。慌てて本を読むのを中断し、鞄にしまう。

何事もなかったように平静を装いながら、本の内容を忘れようと別のことを始め、気を紛らせた。

ここ最近、良い意味での刺激に囲まれ、二十数年頭から離れないあることを考えず、前向きに過ごしていた。

トラウマというのはそんな時でも、隙間を見つけて入り込んで来ようとする恐ろしいモンスターだ。

なかなか油断ならない。

この本はまだ私には早かったようなので、明るい気分にさせてくれるテーマを選び直そう。

そう思い直し、そっと封印した。



皆さまも、読書の際はテーマ選びは慎重に


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