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これからの居心地の良さについて 佐藤岳さん編/「Terra Australis Incognitaが消えるまで」

イントロ

全員に訪れる未来そのものを、必ず向かう場所として捉えてみる。そこがもし島や大陸ならば、周りに流れている海には何が流れているだろうか。未来そのものは、漂流先/旅行先のどちらだろう。

さまざまな場所で公演を行う演劇作品『Terra Australis Incognita』の宣伝文はそのように書いています。

ウイルス禍において、公園がひとつの息抜きスポットになり、リモートの会議などが増えることで、おうち時間を豊かに・快適にするためのグッズが売り上げを伸ばしたりしました。

そこから広がり「これからの居心地の良さ」について考えてみます。一口に「これからの居心地の良さ」と言っても、場所やコミュニティによって変化し、多方にも跨るこのテーマを元に、さまざまな方とお話をさせていただいた模様を、記事として更新していきます。

それでは、本編をご覧ください。

本編


三橋 こんにちは!
全員 こんにちは!
三橋 本日もやってまいりました、「これからの居心地の良さについて」というテーマでお話を伺っているんですけど、今回のゲストは、佐藤岳さんです。タイマーを10分間測ってお話ししていければいいなと思うんですが、それでは行きましょうか。お願いします。

タイマースタート

三橋 「これからの居心地の良さについて」について、稽古場でもたまにそれに近い話をすると思うんですけど、どこ好きとか、何食べたいとか、好みとかについてもここまで色々話してきたと思うんですけど、岳さん的には、どういう場所が好みというか、居心地の良さの一個前じゃないですけど、
佐藤 地方と都会だったら都会の方が好きで、だから上京してきてから、居心地はいい。
小見 じゃあ、地元は結構田舎の方だったりしたんですか、
佐藤 いや、仙台の市内だから、そんなにかな、
小見 それなりに栄えてますね。
佐藤 でも、めっちゃ田舎とか、島は苦手なんだよね。
三橋 島?
佐藤 世間から切り離されてる感が、夜とかも怖くなっちゃって、
三橋 自分の感性みたいな?実際に行った時に?
佐藤 行った時にもなんだけど、いつもって感じかな。高校の時に地学学習みたいな感じで地層が出ているのが観察できる島に行って、すごい嫌だった。
宮ヶ原 それは孤独感なんですか?
佐藤 何か起こった時に逃げられない。
宮ヶ原 島国は大丈夫ですか?
佐藤 ま〜そうなんだよ。
小見 ハワイとか行っちゃったら、もしかしたら?
佐藤 ハワイは楽しい方に目を当てられるから大丈夫なのかなぁ。
三橋 娯楽もないですもんね、いわゆる島みたいなところには大体。自分だと、逃げる逃げられないみたいなところは東京にいる時考えますね。駅近かどうか、今いる場所が。
佐藤 何から逃げるの?災害?
三橋 そうですね。他にも、何かが地元で起きた時に電車に乗って向かうってなったらとか考えてるのかな。ふと我に帰った時に、駅から遠くて不安だなって思う。あと単純に予定の場所が駅から遠いとめんどくさいってことなのかな〜。
小見 逆だな。駅遠の方が好き。駅の周りってなんか、ゴミゴミしてるっていうか、栄えすぎてて自分のペースじゃないなっていうか。
三橋 ベッドタウンとか?
小見 ベッドタウンの方がいいね。それこそ岳さんが苦手って言ってた、超田舎とかの方が自分の場所だなって思ったり。テリトリー感。あると思うんだよね、海見たら、あ、俺の海だ。みたいなの。
三橋 都会の方が安心するっていうのは、それはどういう?
佐藤 なんか、めっちゃ田舎だと生き苦しいと思うんだよね。自分もめっちゃ田舎に住んだことないからわからないんだけど。常にお隣さんとかとやっていかなきゃ行けないし。田舎のスローライフとか言ってるけど、大変なこといっぱいあると思うんだよね、俺は。都会だと誰も周りのこと気にしてない。けど、人がいっぱいいるから寂しくないし好きにやれる感じがいいのかな。
三橋 いい意味で他人だよね。寂しいときに渋谷行くとか、そういう人もいるって聞いたことがあって。単純な活気を求めている部分もあるんだろうなあ。自分の個の部分も大切だけど、お祭り的なハイな社会性を求める部分があるのかな。
小見 お祭りとかどうですか?
佐藤 いや、そうでもない。今、東横線沿いに住んでるんだけど、東横線って渋谷と横浜が路線の端と端じゃん。どっちも活気があるから寂しくないんだよね、俺的には。終点がどんどん田舎の方に向かっていく路線じゃないからさ、東横線って。その間だったらどこでも、その駅自体にはあまり人がいないところでも。寂しくないかも。
三橋 人がいる方に行けるからみたいな?
佐藤 どっちに行っても人がいるしな、みたいな。
小見 繋がりが微妙にあるみたいなね。
佐藤 そうですね。だから、ラジオ聞いてるのとかも好きなんだけど、それって自分が喋んなくてもいいじゃん。例えば、その場にいる4、5人とかで喋ってる時に、たまに発言しないとかなるとちょっとってなるけど、それを考えなくていいから楽。
宮ヶ原 人っていう存在が大事なんですかね。コミュニケーションていうよりは。
佐藤 なんか、世界はちゃんと動いてるっていうことを感じられているのかも。
全員 笑
三橋 キーワードそれだ。
佐藤 ちょっと不謹慎かもだけど、台風の前とか、ウイルス禍とか、これから全世界的にやばいことが起きるなって時も、まあ、100%のうちの10%くらいはワクワクしてた。
三橋 何かが、始まる!みたいな?世界規模のお祭りじゃないけど、でっかい出来事が。
佐藤 だって、全世界で、ってないでしょ。
三橋 そう考えるとすごいですよね、今の情勢って。世界規模のイベントって、W杯とかオリンピックよりもって。
小見 対策の仕方とかもこんなに世界中で違うんだって。文化の違いがすごい。
三橋 透けて見えたよね。自分の自治体とかもそうだけど。どういう対処をしてるかどうかで、もしも別の災害が起きた時に住みやすいのかどうかみたいなのが、わかった気がする。
小見 ここ住めないなとか、ニュースで海外みたりして。感染者減ったからみんなで若者が広場でパーティーして爆発してるとか。
三橋 ヨーロッパかどっかのね。
小見 あれは住めないなって思っちゃった。
三橋 行ったことがない海外に思いを寄せることが増えたんだけど、今の感じがもっとおさまったら、自分が海外旅行に行くのかってところも、よくわかんなくなってきたよね。
小見 もう非日常味わったよね。
佐藤 いやでも、もう今って非日常ではないでしょ。
小見 逆に今までの日常を追うかもしれないですね。
佐藤 おもむろにマスク外してコロナなどなかったかのように、会食を。
三橋 何月何日からいらないですってなったらそうできるかな、きっと。
小見 誰がいうんだろうね。
三橋 エジプトとか外してる人多いみたいだよ。日本は意外とつけたがりかな。安心してる部分も自分の中であるし。どっかプロテクターじゃないけど。
佐藤 コロナの前から意外とマスクつけてたな。
宮ヶ原 冬とかはつけたくなるよね、寒いから。
三橋 ネックウォーマーを上にあげるみたいな感じで。こういうでっかいことがあってそれに適応して生きていかなきゃ行けないんだなって、強く思うよなあ。

タイマーがなる

三橋 タイマーがなったということで、ここで終わりにさせていただきたいと思います。本日のゲストは佐藤岳さんでした。ありがとうございました。
全員 ありがとうございました。


以上です。
お読みいただきありがとうございました。

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収録(戯)曲
1. 初鳴日
2. FOLKLORE
3. 新世界よりも
4. ビオトープ
5. Log
6. 銀貨(裏)
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12月1日(水) 18:00
12月2日(木) 18:00
12月3日(金) 14:00 / 18:00
12月4日(土) 14:00 / 18:00
12月5日(日) 12:00 / 16:00

【出演】
小見朋生(譜面絵画)
宮ヶ原萌(譜面絵画)
佐藤岳
瀧腰教寛
鳥井さなつ
新田佑梨(青年団)

【映像出演】
矢野昌幸

【スタッフ】
脚本・演出・宣伝美術 三橋亮太(譜面絵画/⻘年団演出部)
照明・音響 櫻内憧海
セノグラフィー 白金里菜
舞台監督 力石明
制作 大川あやの(譜面絵画) 河﨑正太郎(譜面絵画) 落合比奈

協力 :青年団/プリッシマ/(有)センシティブ・プロデュース/(有)レトル

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