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ウチの会社の「おもと」のはなし

こんにちは、株式会社フル・プラスnote編集担当です。

先日、夜にぼーっとEテレを見ていた時のこと。

「あー、今クール 『趣味どきっ!』 浮世絵の番組やってんねんな。
 ほーん、江戸時代にも観葉植物ブームあったんか。
 うん? おもと?
 うちの会社にもあるわ!

わが社の窓際に置かれた2鉢の観葉植物。
昔から大事に育てられているのですが、植物に疎い私にとっては

「ただの草に見えるけどな…」

と、なぜそんなに大事にされているのか、さっぱり分かりませんでした。
大きく成長するわけでもなく、きれいな花が咲くわけでもなく。
イマイチその魅力が理解できなかった“万年青(おもと)”
そんな万年青が、江戸時代に一大ブームを巻き起こしていただなんて。

驚きながら番組を見ていると、レギュラー出演者でご自身も万年青を育てているという林家たい平師匠から、「徳川家康ゆかりの縁起物」とのエピソードが。
家康が家臣から献上された万年青を携えて江戸城に入城したことに由来して、引っ越しのお祝いに万年青を贈ると縁起がいいとされているとのこと。

そのエピソードを聞いて、わが社の万年青が大事にされている理由が、ストンと理解できました。
わが社の万年青も、正に事務所移転のお祝いとしていただいたもの。
それを社員が大事に育て、株分けして増やしたそうです。

そんな背景を知ると、あら不思議。
今まで「ただの草」にしか見えていなかった万年青の、その青々として力強い葉がたいへん魅力的に見えてきます。我ながら現金ですが…。
目を引く、分かりやすい華やかさがないとして、万年青をこれまでじっくりと見る機会がなかったんだと気付きました。

何だって、誰だって。
じっくりと向き合うことで、やっと気づく魅力もあるということ。しかもそれは、今まで見落としていた、大きな魅力であるかもしれないこと。
そんなことを、わが社の万年青から改めて教わった気がします。



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