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【小説】私は空き家(さぬき市築57年)エピローグ

エピローグ


誰からも使われていない家。
本来大切な資産であるはずが、時の移り変わりと共に、所有者にとって「負担」に感じる存在となっていた。

そんな中で出会った、「空き家を水耕栽培施設にする」という活用方法。
栽培未経験の人でも、ある一定の技術と知識を習得しさえすれば、簡易ではあるが一つの「事業」に取り組める。

本件は、約100万円をこの「家」と「事業」に投資した。
空き家で栽培された「発芽にんにく」の販売利益の一部を、所有者は配当して受け取る。
その結果、長期的な空き家の管理作業が手を離れ、親戚の方に仕事と収入が生まれ、何より、ほったらかしだった家が再びその魂を取り戻すこととなった。

「家」とは本来「資産」である。
その資産を「運用」するということ。
これを「資産運用」と表現するならば、本件もまた「資産運用」の一種である。


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『私は空き家』とは
「空き家」視点の小説を通じて、【株式会社フル・プラス】の空き家活用事業をご紹介いたします。
※『私は空き家』はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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