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「見た目じゃない」とはいうものの「やっぱり見た目は大事だよね」というはなし【空き家の賃貸】

こんにちは、株式会社フル・プラスnote編集担当です。

「人は見た目じゃなくて内面が大事」
ということは、ことわざ(人は見かけによらぬもの)があるくらい、昔々から言われていることですよね。
実際、内面の豊かさが表出している素敵な方が、世の中にはたくさんいらっしゃいます。

では、家の場合はどうでしょう?

容姿=外観、内面=内装・設備、ステータス=立地・広さ

人がモテる分かりやすい指標として、『容姿の良さ・内面の良さ・ステータスの高さ』が挙げられるかと思います。(もちろん、それだけではないと思いますが)
これを住宅に当てはめると、

  • 容姿の良さ=外観がきれい

  • 内面の良さ=内装がきれい、設備が整っている

  • ステータスの高さ=立地・利便性が良い、専有面積が広い

といった感じになるでしょうか。

賃貸物件を選ぶ条件・ランキング1位は『家賃を下げたい』

皆さんがお住まい探される場合、様々な条件をつけて物件を検索されるかと思います。
例えば、「駅からの距離が近い物件」「バス・トイレが別」など。

不動産情報サービスの『アットホーム株式会社』が全国の加盟店を対象に実施した調査結果『不動産のプロが選ぶ!「2022年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編~」ランキング』
それによると、2022年の上半期、お住まいを探されているお客様からの問い合わせで最も多かった条件は「毎月の家賃を下げたい」だったそうです。

不動産のプロである不動産会社の方に、2022年上半期に問合せが多かった条件を聞いたところ、「毎月の家賃を下げたい」が2021年下半期に続いて1位でした。不動産会社のコメントでは、「少し希望から離れていても家賃を下げたいという要望が多い」という声があがりました。また、2021年上半期の調査開始以降増加傾向にあり、年々家賃をできるだけ抑えたいというニーズが高まっていることがうかがえます。

アットホーム株式会社
不動産のプロが選ぶ!「2022年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編~」ランキング

2位以降は、「今より部屋数を増やしたい」(2位)、「今より平米数を広くしたい」(5位)、「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」(6位)、「防音性を上げたい」(8位)、「設備のグレードをアップしたい」(10位)と、広さや利便性、設備に関する条件ばかりで、外観に関する条件はランキング圏外となっています。

「じゃあ、空き家を賃貸に出す時は、設備や内装のリフォーム工事さえしっかり行ったら、外観は別にそのままでもいいかな」
と思われるかもしれません。
しかし、実はそんなことないんです

日本人は新築住宅が好き

国土交通省が毎年実施している『土地問題に関する国民の意識調査』
調査項目の中に「あなたが所有したいと思う住宅はどのようなものですか。新築住宅ですか、既存住宅ですか」という質問があり、令和3年度の回答結果は下記のようになっています。

新築住宅か、既存住宅かを聞いたところ、「新築住宅」と答えた者の割合が44.6%、「新築・既存どちらでもよい」と答えた者の割合が45.0%、「既存住宅」と答えた者の割合が6.1%となっている。
「新築住宅」と答えた者の割合が最も高く、続いて「新築・既存どちらでもよい」、「既存住宅」の順となっているのは、過去の調査結果と同じである。

国土交通省
土地問題に関する国民の意識調査(令和4年1月調査)

回答としては「どちらでもよい」が最多数ですが、「新築住宅がよい」と答えた人が44.6%に対して、「既存住宅がよい」と答えた人はわずか6.1%。
つまり、「新築よりも中古がいい!」という人はかなりの少数派
このことから、価格や立地などが同条件の新築住宅と中古住宅があれば、新築住宅を選ぶ人が多いと予測されます

また、「新築住宅がよい」と回答した人たちに、「新築住宅を選ぶ理由は何ですか」との質問をしたところ、回答結果の中で最も多かったのが「新築住宅の方が、気持ちがよいから」というものでした。

所有したいと思う住宅について、「新築住宅」と答えた者(242人)に新築住宅を選ぶ理由について聞いたところ、「新築住宅の方が、気持ちがよいから」をあげた者の割合が62.8%と最も高く、以下「新築住宅の方が、間取りや仕様を自由に選べるから」(55.4%)、「新築住宅の方が、耐震性や断熱性等の品質が高いから」(54.1%)、「新築住宅の方が、保証やアフターサービスが充実しているから」(16.1%)などの順となっている。
今回調査での上位3項目の順位は、直近3年間の調査結果と同じ順位である。

国土交通省
土地問題に関する国民の意識調査(令和4年1月調査)

「気持ちがよいから」という、とても感覚的な理由。
とても感覚的ですが、「あぁ~分かる」と納得・同意できる方も多いのではないでしょうか。

新築住宅が気持ちがよいという理由は、他人の手垢がついていない、清潔な物件であるから。
設備も内装も外観も全て真っ新な状態であるというところに、気持ちよさを感じる人が多いのです。

見た目のきれいな物件のほうが、賃貸が付きやすい

弊社施工の賃貸住宅(空き家をリノベーション)

私たちが賃貸住宅のプランニングをさせていただく際に必ず行うことが、周辺の賃貸物件の相場調査です。
弊社は一戸建ての賃貸住宅をプランニングすることが多いので、必然的に戸建て物件の情報を目にする機会が多くなります。
そんな中で多いのが、「中はすごくきれいなのに、家賃こんなに安いの?」という築古物件です。
そういった物件の多くは、内装も設備もフルリフォームされて大変きれいなのですが、外観にはあまり手が入れられていないため、築年数の古さを感じさせるような物件です。

先述した通り、日本では新築住宅が好まれるきらいがあります。
「新しい=気持ちよい」という感覚を多くの人が持つように、「古い=汚い」という感覚を持つ人もまた多くいます。
しかし、たとえ築年数が古い住宅でも、きちんと手入れをされた住宅では「古い=味がある」と、古さをプラスに捉えられます

大切なのは「清潔感があるか」ということ。
当たり前の話ですが、世の賃貸物件の大多数はきちんと清掃された清潔な物件です。
しかし、実際に清潔であることはもちろん、見た目からも清潔感を感じられる物件でないと、賃貸付けに苦戦します。
なかなか賃貸が付かないことで、家賃を下げざるを得なくなるのです。

実際に弊社がプランニングさせていただいた空き家(一戸建て)の賃貸物件で、外壁の塗り替えと、エクステリアの交換などの外構工事を行った物件は、想定通りの賃料で、スムーズに賃貸付けすることが出来ました。

見た目は決め手にならなくても、見た目の清潔感はとても大事

余程特徴のあるものでもない限り、物件選びの決め手に「建物の外観」がなることはないでしょう。
ですが、外観に「嫌だな」と嫌悪感を持たれてしまうと、早々に選択肢から外されるおそれがあります。
清潔感を感じられるよう、外観にもある程度の補修・手入れを行うこと。
空き家を賃貸に出す上でのポイントとして、弊社ではお客様にお伝えしております。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は賃貸についてご紹介いたしましたが、空き家には様々な活用方法があります。
空き家の活用に関するご相談がございましたら、是非フル・プラスへお気軽にお問い合わせください。