見出し画像

「"ぼーっと"に没頭できる空間」を生むデザイン

「空や木々を眺めながら何もせずに
 ただ”ぼーっと”したいなあ」

「空を見てたそがれたい」

「風にそよがれながら物思いに耽ってみたい
 (まるで物語のワンシーンのように...)」

そんな密かな願いを抱いてる人は
わたしを含めて少なくないんじゃないだろうか?

でも、人口密集地帯でそれをやろうとすると、
結構難しい。

なぜかというと、
外に出れば誰かしらいる。
誰かしら通りかかる。

誰か来た時に、
「ん?あの人何やってるんだろう!?」
と思われるんじゃないかと、
咄嗟に何かしようとしてしまう。

携帯をいじって
あたかも誰かと連絡したり
調べ物をしているかのように
振る舞ったり…

そこにいる”正当な理由”を
作ろうとしてしまう。

そんなことしてると、
誰かが来た時のために
常に警戒していなくてはならなくて、
“ぼーっとする”ことに、
フルに没頭できない。

だから、休みをとった際に
自然が多くて人が少ない場所を探して
旅行したりする人もいるのだろうけれど、
そうすると、移動疲れという厄介者が
ついてきたりもする...。

わざわざ旅行しなくても、
日常的に、自分が住んでるこの街で、
"ぼーっと"に没頭したい!!!

人通りがあるところでも安心して、
ただ”ぼーっと”に没頭できるような
そんな場所を作り出すデザイン、
ないかなあ。

こんなこと考えていると、
とあるスーパーマーケットがしていたという、
工夫の話を思い出す。

うろ覚えなのだけれど、
そこは海外から来てバイトをしている人が多いスーパーマーケットで、
「わたしは日本に来たばかりなんです」というような内容のサインを
レジに置いた、という話だったと思う。

これは、お見事。

日本に長く住んでいる人にとって、
店員さんの見慣れた動き(無意識に期待している動き)とは
少しでも異なる部分があると、
「ん??大丈夫かな?」と
気になってしまうことってあると思う。

例えば、お釣りの渡し方とか、
言葉尻とかイントネーションとか。

それが、このサインがあることで
「この人は、慣れない土地で
必死に頑張って接客してくれているんだな」
と応援したい気持ちが湧いて来て、
違和感をごっそり追い出してしまう。

何か違和感を感じさせることに対して、
多かれ少なかれ身構えてしまうのが
人の自然な反応なのかもしれないけれど、

こうしたデザインによって、瞬間的に
違和感を”受け入れることができる(むしろ歓迎したくなる)こと”に
変えることができる。

そんな可能性を教えてくれる話。

さて、“ぼーっと”に没頭できる空間を
街中に生み出すデザイン。
「ちょっとした工夫で、案外いけるんじじゃないか?」
とも思いつつ、まだ「これだ!」というアイディアには行き着かず。

何かアイディアや事例をご存知の方がいれば、
ぜひお教えいただきたいです...!

以上、読んでくださった方、
ありがとうございました☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?