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夏の読書感想文、なに読む?【#新潮文庫の100冊 2022】

夏、真っ只中である。
本好きの私が学生時代、楽しみだったのは、出版社が発表する夏の100冊だった。
宿題の読書感想文にピッタリの名作を提示してくれる、アレである。


最近、職場の先輩が、
「アレ見るの好きなんだー」
そう言って、書店でもらってきたという冊子を見せてくれた。

うぉっ、昔はモロ文豪って感じの書籍ばっかりだったのに、今は現代の作品が増えてるー。

知らない作品もいろいろあるし、面白ーい!

自分だったら、どの書籍をチョイスするか、勝手に書いてみたいと思う。

まずは、 #新潮文庫の100冊  2022 


現代の作品が多いと言っても、芥川龍之介・ 『羅生門・鼻』があることに、思わずホッとする。


まぁ、このへんの文豪作品だと教師受けもいいよねー。
その考えが、あざといかも知れないけど。
短編だし、なんなら青空文庫でも読めちゃうから、わりとすぐに読めちゃうんじゃなかろうか。

ちなみに、川端康成・『伊豆の踊り子』は、

教科書にも掲載されている作品だから、私の学生時代、これで感想文を書く人が多かった。

「なんで、この作品を選ぶ生徒が多いのかしら?」といぶかる国語教師に、
「教科書に載ってるからじゃないですか」
と答えたら、
「教科書では一部抜粋されてるんだよ、バカめっ」
と吐き捨てていたので、注意が必要だ。


えっ、宮部みゆき・著『火車』もあるの!?

はじめて手にした時、夢中になって読んだものだ。
しかし同僚のお子さん(高校男子)が、
「ネットもスマホも出てこなくて、古臭い」と言っていたのを聞いて、衝撃を受けた。
なんかもう時代的に、過去の名作になっちゃってるのねー。でも社会派ミステリーとして凄い作品なのは間違いないし、考えさせられるから、読んでみてほしい。


おっ、上橋菜穂子・著『精霊の守り人』もあるー。

ファンタジー好きには、たまらない。
だが、長い物語の最初の話だから、感想文のことを忘れて、読むのがとまらなくなっちゃうかも知れないから、これも注意が必要だ。


わっ、小野不由美・著『残穢』まで、あるー。

これは私もかつてnoteで取り上げたことがあるけど、

怖すぎて読む人を選ぶ作品だから、『十二国記』で小野作品のファンになったからといって、安易に手を出すことはオススメしない。
ホラー作品は大丈夫か、ぜひ慎重になってほしい。いや、むちゃくちゃ面白いんだけどね。


ブレイディみかこ・著『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』なんてどうだろう。

著者が10代の息子さんと体験する、海外の学校生活。エッセイだから読みやすいし、価値観って人それぞれだから、気になるポイントが違うだろう。感想も書きやすそうに思う。

あと個人的には、読んでないけど気になったのは、加藤陽子・著『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』。

かつて「戦争やむなし」と、人々が考えたのはなぜか。

日本の近現代史の教授が、中高生に向けて集中講義した内容の書籍化だという。
今読むべき、そして発信するにはもってこいの1冊になるかも知れない。

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